詩織「新たな愛を見つけるラブ発見型新感覚ラブリーラジオです」
詩織「お便りです」
詩織「ラジオネーム、押忍は便利で役にたつ略してオスベンさんからいただきました」
愛海「念のため指摘しておくけど、この番組に独自の挨拶はないからオスベンさんの気がどうかしてるだけだよ」
詩織「こんばんらぶみー」
愛海「のるんだ」
詩織「突然ですが、ラジオのメールで別の番組の話をするやつって滑ってますよね」
愛海「うん!」
詩織「それはそれとして」
愛海「読み方! それなに? メールにどう書けばそう読んでもらえるの?」
詩織「キャンディアイランドの双葉杏は今日もガチいませんレイディオで、緒方さんが愛海ちゃんとご飯に行った話をしていました」
詩織「緒方さんサイドからは愛海ちゃんのうひひっ! な部分が見て取れなかったのですが、そんな愛海ちゃん愛海ちゃんしてない愛海ちゃんに失望しそうです。本物ですか? お答えください。
だそうですけど……
本人?」
愛海「本人だよ! 女の子のやわらかーい部分には夢が詰まってるよぉ…ふれあいたい…。
ほらね?」
詩織「そんなデビュー直後だか直前だかのセリフを自信満々に演じられても……
それで…… 智絵里ちゃんから見るとあなたはうひひがなかったようにに見えてたそうだけど…… どうしたの…… ふれあいたいじゃなかったの……」
愛海「ふれあいたいよ! でも、その日は握力がなくなったかと思うぐらい疲れてたから」
詩織「はあ…… ナニしてたのよ……」
愛海「してないよ! ゲーム! 智絵里ちゃんの好きな太鼓の達人を一緒に遊んで手が疲れたの!」
詩織「ふーん……」
愛海「それで、ファミレスでご飯食べて夕方の6時ぐらいには解散したの、健全でしょ! 合法でしょ!」
詩織「そもそも仮にあなたが智絵里ちゃんと何かしたとしても合法は合法だし健全は健全よ…… あなたそういう自分を卑下するのやめなさいよ…… いや、条例とかにもしかしたら引っかかるかもだけど…… 別にそれをもってあなたのみを違法とあげつらわないから……」
愛海「う、うん」
詩織「それで…… なに…… ガチなの……? ガチ恋勢なの……?」
愛海「違うけど」
詩織「へー…… じゃあそもそも、なんで2人で休日遊んでるのよ」
愛海「遊ぶぐらいするでしょ!」
愛海「でしょ! それに、これは夏ごろにあるお歌のお仕事のために交友を深めておくためで、仕事の一環でもあるんだよ」
詩織「……まあ、あなたなりのペースで自分の気持ちに向き合えばよいと思うわ」
愛海「うう、本当に違うのになんかそういうノリにされてる」
詩織「別に智絵里ちゃんとどうこうとかじゃなくて…… 正直、あなたには特定の1人が早く見つかればいいなあ、と素直に思っているのよ……」
詩織「いやよ……」