2018-02-19

<非常ボタン>車内で痴漢 近くの乗客押す JR東海道線 

5月25日12時48分配信 毎日新聞

 25日午前7時10分ごろ、JR東海道線・芦屋兵庫県芦屋市)―さくら夙川(同県西宮市)間を走行中の上り新快速電車内で非常ボタンが押された。電車運転士の非常ブレーキ線路上に停止。車掌が当該車両に駆け付けると乗客から痴漢行為通報があり、男が県警西宮署員に県迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕された。JR西日本は、特急車内での強姦(ごうかん)事件を受け、通報ボタン活用を呼びかけていた。今回の車両にも「SOS」マークが新たに張られており、乗客への協力要請が功を奏した格好だ。

 調べでは、逮捕されたのは神戸市須磨区稲葉町3、会社員大橋昌弘容疑者(51)。女性(19)の背後から胸を触るなどした疑い。容疑を認めているという。事件当時、車内はほぼ満員で、女性が「痴漢だ」と声を上げ、離れた場所にいた乗客ボタンを押した。

 JR西日本の各車両には非常ボタンが1個ずつ設置され、ボタンが押されれば運転士が手動で列車を止めて、当該車両の状況を確認することになっている。しかし、北陸線特急サンダーバード」内での事件の際には、同じ車両に約40人が乗っていたにもかかわらず、非常ボタンは押されなかった。実際、過去ボタンが利用されたのは急病人などのケースがほとんどで、同社も「これまで犯罪迷惑行為で押された事例は把握していない」としている。

 このため同社は、特急車両だけでなく今回のような通勤電車車両にも、非常ボタン近くに赤い「SOS」マークを張って目立たせ、ボタン位置を明示。ポスターや車内放送ボタン活用を呼びかけていた。

 一方、関西大手私鉄近鉄南海阪神阪急京阪)によると、異常を知らせる装置は、私鉄の全車両にも設置されている。痴漢などの迷惑行為が起きた際に使用されたこともあったという。【津久井達、勝野俊一郎、久田宏】

  • 傑作 痴漢された人はどんどん電車を止めて 遅延を出した責任は痴漢にとってもらおう

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