2018-01-29

母に毒親本を渡したら縁切られた

10年間、摂食障害をやっている。

母と私は、共依存のお手本のような関係で、

私が「病気である限り、母は限りなく優しく接してくれる。

でも少し回復してくると、毎日、1日に何度も私に対して怒り出すようになる。

その怒りっぷりは、回数を重ねるごとに激しくなる。

私のことをだ誰よりわかっている母は

精神を抉る言葉を、的確に投げてくるので、また病む。

そうすると、優しい母に戻る。

そんなことを、10年間繰り返している。


2年前に、『愛着障害』という本を読んで、衝撃を受けた。

愛着障害」の性質境遇は、あまりに私と一致していた。

自分は人に愛されるわけがない人間だと思っている。

生きていることにずっと罪悪感がある。

他者と接するときは常に「自分が嫌われていないか」ばかり気になってしまう。

そこに書かれている、

愛されることも、愛することも、ろくにできないさみしい人間

あきらかに私であり、そして、母だった。


母もまた、母に傷ついている人だった。

母の母、すなわち私の祖母は、息子を溺愛し、娘(母)をうまく愛せない人だったらしい。

大人になってもひどく不仲で、祖母の家に行くたび怒鳴りあいケンカが起こっていた。

毎回傷ついた顔をして、なのに、週に1回は祖母の家に行く。

子どもの頃、それが不思議でならなかった。

いまはわかる。

吐きそうなほどわかる。


3週間前、いつものように諍いが起こった。

そのとき「もう無理だ」と唐突に思った。

実家に行くときはいつも、お守りのように持っていた

愛着障害』を母に渡し、読んでくれと頼んだ。


それを読めば母がおそろしく傷つだろうとわかっていた。

渡したあとの罪悪感は、これまで感じた最大級のもの

3週間欠かさず、寝る前におそろしくなって泣いていた。


そして昨日、日曜の朝、ずっと音沙汰がなかった母から

ふと電話があった。

そのとき出られず、残されていた留守電を聞いた。

「縁を切ろう」と、留守電の母は言った。

いつものようなヒステリックさはなく、今後の方針について淡々と告げている。

そのようすが恐ろしく、私はパニックになって何度もかけ直したが、母が出ることはなかった。

実際は、法律上で親子の縁を切ることはできないらしいが

ようするに、もう二度と、コミットしないし、してくれるなということなんだろう。

これでよかった、と思う。

これしかなかったと思う。

けど、哀しくて気が狂いそう。

本当にこういうやりかたしか、なかったんだろうか。

  • いいと思う

  • たぶんその母親は明日にはまた電凸してくるんじゃない? 親子の因縁はそう簡単に切れないよ。 悪い意味で、

  • いやいやそれむしろ母の愛情だろ 自分がどんだけお前を傷つけていたか理解したんだよ でも今更自分を変えられるとも思えない なら身を引くしかないだろう せっかく母親が子離れを決...

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