普通のセックスというのはちんちんを膣の中に入れてごしごしするタイプのものです。
オナニーよりずっとずっと、気持ちいいと聞いているのですごく憧れがありました。
普段の生活の中でいろんな人と接する機会がありますが、きっとほとんどの人たちは普通のセックスができると思うんですね。
電車で隣に座った人、コンビニの店員さん、会社の同僚や上司…みんな普通のセックスパーソンだと思いますよ。
セックスをする相手がいるかいないかはともかく、大抵の人にはちんちんか膣があるので物理的には普通のセックスができるわけです。
ところで私は普通のセックスができない体で生まれてきてしまったんです。
周りが普通のセックスに盛り上がっている中それはそれはもうコンプレックスが酷くてひどくて、さまざまなオナニーを試したものです。
でも新しいオナニーを覚えるたびに、私のどうしようもない体に虚しさがじわっと拡がっていきました。
そこで!
3年くらい前にすごいお医者さんに普通のセックスができる体にしてもらいました!!!
とてもうれしかったです。
これで私も普通の人になれるって思ったんです。
初めて普通のセックスをしたときは色んな思いがあふれ出てちょっと泣いてしまったほどです。
でも、手術したところは毎日30分かけてお手入れしなきゃいけないし、セックスする前に1時間ぐらい準備しなきゃいけないし、結構面倒なんです。
周りの人たちは多分みんな陰部のお手入れなんて簡単でいいはずだしホテルにいったら煩わしい準備なしにちんちんを膣に入れることができるというわけですな。
またコンプレックスが湧き上がってきやがった!
そういやセックスできるようになっただけで子供は作れないんだった。
この前キョーダイに子供ができて、家族の中で子供いないの私だけだって実感してしまいました。
私は子供を作れないことを理由に恋人に振られたばかりだというのに…
私も普通のセックスによって作られた命なのになんとまったく悲しいことでありましょうか。
でも、インターネットを漁ってみると私と同じ境遇でありながら結婚したりお金持ちになったりして幸せそうになさっている方々が多くみられます。
もしかしたら普通のセックスができないというのは大した問題ではないのかもしれません。
でもそう簡単に片付けてしまっては大金を払って死にそうな思いをしながらこの体になった事実がとてもちっぽけなことのような気がしてきてしまいます。
普通のセックスができるみなさまはどうか、そのことを誇ってください。