どっちかというと「若い女の子ならみんな幸せ」とか思っている人の方が不思議。オジさんオバさんから見ると若い子はみんな一緒くたで、「お肌や髪がキレイで、将来の夢や選択肢がいっぱいあっていいねぇ…」と思うけど、自分の学生時代を思い出しても、自分の持っているモノより自分が持っていないモノが気になってしょうがない年代だったので楽しかった記憶がない。
同年代の子たちといると、若いのは当たり前なので友達とかとの容姿やスタイルの差がやたらと気になるし、モテ格差にやたらと敏感で、「自分はモテない、彼氏なんかできない」とか悲観すると思考回路がどんどん悪い方に行ってしまう。今みたいにSNSとかスマホとかがない時代だったので、友達の数や自分の人気がはっきり可視化できる状況ではなかったけど、勉強ができるとかできないとかより、同性異性を問わず人気があるかどうかが幸せのバロメーターだった。今はSNSとかで人気の差がはっきり出ちゃうし、LINEとかで周りにわかりにくいいじめとかできちゃうから、かえって「自分は不幸」と思っちゃう子が増えたんだと思う。
自分に関しては、「自分は容姿が悪くて人生損してる」と思ってたけど、化粧とか服装とかでカバーできるレベルだったと思うし、モテないのは容姿だけが原因でなく、むしろコミュニケーション能力の問題だった。よく皆は暗黙の了解で分かってることが、自分だけ分かっていなくて、うまく会話に入れなかったりしたけど、いわゆる「空気読めない」「コミュ障」だったんだと思う。ちなみにそれは20ウン年経った今も軽症化してると思うけど完治はしていない。「生きづらい」という状況や原因を表現する言葉は増えたけど、その分、自分の生きづらさを過剰に意識する羽目になっているんじゃないかと思う。