2017-10-23

元カノ結婚式に出席してきた

元カノと言っても、中学高校時代に3年くらい付き合った子。

友だちから彼女になった、という感じ。

少し距離も離れてたから、なんか電話友達みたいになってしまってて、あんまり付き合ってるって感じがしない時期もかなりあった。

大学に入って、いよいよ放ったらかしになってたから、きちんとお別れをして友達に戻らせてもらった。

それからかなり月日も経って、俺は自分結婚パーティーにその元カノを呼んだ。

同じグループでその子だけ外すと明らかに自然で「今でも意識してんのか!」って感じで恥ずかしいレベルだったから。妻にも承諾してもらった。

特に何事もなく、結婚パーティーが終わった。すると間も無く、その元カノから連絡があった。

「私も結婚するよ。」

俺は結婚式に呼ばれた。呼ばれて断るのも「まだ意識してんのか」という感じで不自然から、承諾した。

結婚式一週間前、俺は嫌なことに気がついた。そういえば、お母さんと面識がある。当日会ったら、どんな顔をすればいいのか。急に不安になった。

「ごめん、ちょっと聞きたいんだけど、お母さんは俺が出席すること知ってるのかな?」

「うん、知ってるよ」

特に何も言ってないよね?」

「うん、だってお母さんはキミのこと嫌いだしね」



お母さんは当日、俺に3回くらい「結婚したらしいね」と話しかけてきた。意識しすぎ。


会場で受付をする時に名前を言うと「お噂は伺ってます」と言われた。



二次会新婦同級生からやたら絡まれた。


まあ、結論を言うと楽しかった。




チャペルも綺麗だった。

まさか、この子花嫁姿をこの目で見ることになるとは。


でも、特に切ないとかそんなことはなく、穏やかな気持ちだった。

他の友人の結婚式と同じように。

ただ、ただ、おめでとうという気持ち


と思ったけど、そんなのは嘘だった。



チャペルの扉が開いて、新郎が出てきた。

ハゲてる。

ハゲてる!


それはそれは見事にハゲていた。

それを見た瞬間、すーっと心が晴れやかになっていくのを感じた。

めちゃめちゃ意識してた。

俺、物凄く意識してた。

自分いかに小さな男なのか、思い知らされた。




心が晴れやかになる自分に驚いて、それから披露宴までのことはあまり覚えていない。

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