最近まとめで渋絵師のイラスト安売り問題がまとめられていたんだが、その中で多かったのが「素人が安値で受けられるレベルの絵しか描けてない奴が悪い」ってレスだったんだが、問題の本質は実はそこじゃないんだわ。
これが絵じゃなくてバイトだとする。
現状、食うに困らないお金持ちが「ワイ、仕事楽しいから安くても受けるやで^^」つってコンビニバイトを時給300円(例)で受けまくってる状況なのね。実際にはコンビニバイトは時給300円じゃ到底元は取れないのね。なのに彼らは趣味でやってるから300円でも満足しちゃうわけ。その結果、コンビニバイトでマジメに金を稼がないといけない連中までその300円って時給をベースに給料を交渉しないといけない。これが一番害悪だって話なのね。
絵を売る値段とそれにかかった時間を計算して時給換算した場合、いくらになるのかを渋絵師は多分考えない。彼らからすれば絵を使ってもらえるだけで、絵を広く公開してもらえるだけで嬉しいからだ。その額で飯が食えるのか、適正なのか考えて受けていない。それは遊びでコンビニバイトする金持ちとなんら変わらん。
もろちん、コンビニバイトしかできない自分の人生スキルのなさを怨めって意見はあるだろうし、そりゃそうなんだけどね。
そうなんだけど、仕事の対価として適正な価格っていうのは必ずあってそれは守らないといけない。これは昨今流行の「やりがい搾取」と同じ構造なのね。アニメーターがウンコみたいな時給で働いてるのは「それでもアニメの仕事が好きだから安くてもいい」って言っちゃってるからなのね。その結果、安くてよくない人がどんどん離れたり自殺したりしてんのね。それでいいのかって話。