2017-09-09

結局出さなかった手紙

突然手紙をさしあげる無礼をお許しください。

いかがお過ごしでしょうか。

あなたのことですから、きっとお元気で過ごされているかと思います

あなたと過ごした日々には何の意味もなかったということが、

最近、ようやく受け止められそうな気がしてきました。

私たちの間には本当に何もなかったということを認識するのには月日が必要でした。

六年という歳月を一緒に過ごした、そのせいで

なにか特別もの私たちの間にあるのではないかと、

私は分不相応にも期待(というか錯覚)してしまっていたのでした。

だけれどそんなものは結局単に私ひとりの願望に過ぎなかったわけです。

私が死のうがどうしようがあなたには何の関係もないことだった。

そのことが、ただただ寂しい。

付き合い始めてから五年くらいがたった頃、

仕事の忙しさがたたったせいか、私は精神病発症しました。

私が病気のことを打ち明けて、あなたサポートしてくれる、と言ってくれたとき

救われたような気になりました。

不安と恐怖でどうしようもなかったのが、心なしか楽になったような気がしました。

だけれど、それから二年近くが経って、

あなたが別れの言葉と一緒に付け加えたのは、

だって、治らないから。

それに、治ってもいつ再発するかもわからないんでしょ?

という言葉でしたね。

真っ暗な闇の中に放り込まれたような気がしました。

一番助けが欲しい瞬間に見捨てられたことが、私にはなによりつらかった。

もちろん、これは公平な言い方ではないというのはわかっています

だってあなたは私のことな最初からどうでもよかったのですから

迷惑をかけないということを前提で、そばにいることが許されていたのですから

それなのに見捨てるととか見捨てないだとか言われたって、単なる言いがかりに過ぎない。

あれから随分時間が経ちました。

治るわけでもなく、かといって、死ぬこともできず、相変わらず私は生きています

これからすぐに死ぬということもなく、だらだらと生きていくでしょう。

これまで、いつかあなたが連絡してきてくれるのではないか、と心の底で思っていました。

ずっとあなたからの連絡を待っていました。

私はずっと、助けがしかった。

でも、そんなことはありえないのですね。

ようやく、受け入れられるような気がします。

私自身の気持ちの整理をつけるためにこの手紙を書きました。

きっとあなたには何のことかわからいかと思います

だって私たちの間には何もなかったのですから

この先の人生、二度と関わりあうこともないでしょうが、どうぞお元気で。

あなた幸せを心より願っています

さようなら

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