第7話
マスダ:いわゆる水着回ですね。
シューゴ:実のところ楽なんだよな。制服や私服のときより線が少なくなるから。
マスダ:受け手も求めていて、作り手も楽ができる。ウィンウィンって奴ですね。
シューゴ:というか、普段の格好が線多すぎるんだよ。キャラデの奴、なんで作画の事情を考えないんだ。原作者とファンに褒められたからって調子乗るんじゃねえ(笑)
マスダ:ははは(笑)
シューゴ:それにしてもこの場面、冷静に考えてみると変だよな。
マスダ:予想外なデザインの水着に主人公が憤っているシーンですね。お約束の。
シューゴ:『ちょっと~、なによコレ~』って、何で着てからそんなこと言うんだ(笑)
マスダ:ああ、確かに。着る前に気づかなかったんでしょうかね(笑)
マスダ:で、入浴シーン。テレビ放送とかだと修正されていますが、円盤のほうはそういうの無くなっていますね。
シューゴ:無修正だが、思っていたほど過激ってわけではないなあ。
マスダ:まあ、湯気が多少薄くなっている位ですかね。
シューゴ:ここらへんは入浴シーンでのお約束みたいなもんだな。スタイルがどうとか、触りあいっこだとか。
マスダ:ただ、『女子ダベ』ってこういうのは茶化したがる作風ですよね。ややメタフィクション的。
シューゴ:ただその上で、結局はお約束に収束する構成だし、かえって会話シーンが冗長になっているキライはあるよな。
マスダ:そうさせないように、色々と工夫しているわけですね。
シューゴ:んー……そうなんだが、作っていくと不安になっていくんだよな、こういうのって。方向性は間違っていないはずなのに、本当にこれで受け手は満足できるのかなって。
マスダ:シューゴさんは一時期この手のアニメを連続して作っていましたから、若干ノイローゼ気味だったとか?
シューゴ:かもな。多くの同ジャンル作品に関わっていくと、いずれ同じ作品にしか見えなくなってくるんだよな。細かな差異はどうでもよくなって、こだわりすら薄れていく。坦々と作っていくしかなくなる。
マスダ:お、人気投票1位の子が登場しましたよ。 シューゴ:妙に人気だよな。モブキャラらしいんだが、その割にキャラデが凝りすぎじゃないか? マスダ:キャラデザイナーの興が乗...
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