最近女性向け同人界隈で買い手のモンスター行為の話題が相次いだ。
そこで「電子書籍で売れ」ってブコメをよく見かけたが、全く的外れなコメントであると思う。
多分こういう人は普通の書籍か、精々男性向け同人誌しか知らないのであろう。
女性向けは、やたらと凝ったラグジュアリーな装丁をやりたがる。
綺麗な表紙絵、気合いの入った特殊加工、お高い特殊紙の数々。作り手の夢を詰め込んだノベルティグッズ。
男性向け大手が抜き本としてのシンプルさに変化していくのと相反して、女性向けは総じて装丁に金を注ぎ込む。
エロエロなドエロ本もそう。漫画に比べれば売れにくい小説本だって例外ではない。
何故同人向け印刷にあれほど紙変えや特殊加工のオプションがあるのか、少し考えれば分かるだろう。
彼女らがそれを自分の本に使うからだ。印刷屋にとっては彼女たちの希望に応えた方が注文が増えるからだ。
果たして電書でそれらの凝りに凝った装丁の美しさが表現できるだろうか?
はち切れんばかりの萌えを本に注ぎ込みたい作り手が満足するとでも?
勿論女性向けの読者でも「置き場所がない」「中身が読めればそれでいい」という人は一定数いる。
しかしメジャーであるとは思えないし、多くの作り手の意識はそこにはない。
「知らんがな」と言われようと、作りたい人間の意識と乖離している以上、電書で読めればいい本とわざわざ物理書籍にして売る(売りたい買いたい)本との需要は全く異なると言わざるを得ない。
わかる。 女性の同人作家は昔から箔押しとか特殊紙とかそういうのにこだわってた印象。 男でもこだわってる人はいるのでちょっと主語が大きめな気はするけど。
webで公開していたものの再録本もバンバン売れてるしな 手元に物体として残すことへの意識が強いんだと思う VOCALOIDのCDをわざわざ買いに行くようなもん?