テイジー同盟成立以来ずっと続いてきたともいえる
地軸がこけた。
そのため、地軸は傾きを安定させるウエイトに欠け、大きく変動する定めにあった。
戦争中も少しずつ少しずつ傾いていき、ついに文明の限界を超えた。
鯖鰈漁に出た漁師が悪態をつく。成立時点から漁業への依存が強かった増田アース人の文明は
やっぱりそれは冬眠を捨てていた悪影響だった。
最初から無理をしていた人々は、さらなる無理に耐えられなかったのだ。
生産量の低下に輸送をはじめとする社会システムの破綻がくわわり、
人民の冬眠時期を調整して食糧不足を緩和するなどの手を打った。
彼らが奮闘したおかげだった。
なお直接的な脅威がなくなったおかげで、モレツ帝国は「冬眠という呪い」から
増田アースにおける最初の知的生命は高緯度地帯に生まれた。 それが悲劇の始まりであった。 サケ(類似生物)漁により富を蓄え貧富の差が拡大した文明の中から 複数の国家があ...
モレツ帝国とテイジー同盟が接触したとき、国力においてモレツ帝国は圧倒的な優位に立っていた。 その差を埋めた要素の一つは、強制的な冬眠打破によりモレツ帝国内部で社会不...
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