才能はない。
だが、凄いと褒められたい。
そんなオタクの醜き歪んだ欲求を利用し、人を集めているのが小説家になろうというサイトだ。
累計ランキングを見てみるとわかるが、9割近くが異世界転移・転生ものである。
だからなろうで受けるにはひたすら異世界テンプレに沿って話を書かなければならない。
一方で、テンプレに沿って書いてしまえば無名でも一定の人数には見てもらえる環境は整っている。
ちっぽけなプライドを持った人がテンプレを無視した小説を書いた結果底辺作者になり、その現実の過酷さに苦しめられる。
一見華やかななろうの底には、闇とも呼べる愚か者の怨念も存在しているのである。
事前のリサーチの結果、私はその闇をいち早く発見することができた。
彼等は身をもって私に教えてくれたのだ。
読者が喜びそうな要素もたくさん入れた。
確かに見てくれる人はいるのだ。アクセス解析によれば多くの人が見てくれている。
ちゃんとニーズは満たしている筈なのに、どうして。
私の中の不安はどんどん大きくなっていった。
「異世界転移もの書いたけどなんかすぐ脱出できそう」みたいなレスもあった。
4、だった。
小説を削除した。
いや、なろうで書いてる人の何割かは才能はないのだろうが、私はその中でも更にずば抜けて才能がないのだ。
思うに、数字上は底辺でも楽しく書いてる人は勝ち組なのだろう。
数字を求めて読者に媚びて、それで結果を出せない人間が真の意味での底辺なのだ。
よくある話。ユーチューバーやーPixivランカーや、ニコニコの歌い手。 底辺作者はちっぽけなプライドに炎を燃やして人目など気にしないのだから、かっこいいと思うけどね。 ただそれ...
はてなブロガーを見ればわかると思うけど、ブクマが集まりさえすればクソつまらないおじさんたちの創作や人生譚を文学だ……表現力がすごい……とか言って持ち上げるバカが多いも...
テンプレ書けば承認される、というのは勘違い。 受けている作品に見られる共通項取り出したものがテンプレだが、テンプレ入れれば受ける訳じゃない。 そもそも逆が真ではない以前...