はぁーーー、もう一度だけ恋がしたかった。
先日、若い人は恋愛やセックスより結婚して落ち着きたいという願望が強いとのニュースがあった。
自分はもう完全におっさんなので、とりあえず結婚より恋愛とセックスがしたい。
手を繋いで街をぷらぷら歩きたい。
なんて思って、もう何年が経ったのだろう。
今思えば恋人という存在ががいることのなんと奇跡だったことか!
日本だけでも1億数千人がいるうち、たった一人と一人が出会い、時間を共にする。
恋愛関係や、結婚制度ではなく、まさに、出逢えたことの奇跡、である。
かつての恋人たちの手を離してしまった自分の、なんと愚かだったことか!
この愚かな自分を受け入れてくれた素晴らしい人に背を向けてしまったのだ。
恋に落ちた自分も愚かだが、恋を終わりにした自分も愚かである。
出逢いの場も時間も機会もない。
何より、自分に人を幸せにするだけのウツワがないことに気づいてしまった。
少なくとも、今の人生において、もう一度恋愛に落ちる機会はないと思っている。
もはや、恋の仕方も忘れてしまった。
いや、幸せそうな姿を眺めるのは嫌ではないのだ。
そんな報告を聞くのは、とても幸せなことだと思っている。