大ヒット公開中の『君の名は。』、スゴイ人気なので僕も観に行ってボロクソに批評してやろう!と思い、バンダイチャンネルで配信中の新海誠作品を観ています。
『言の葉の庭』は面白かったです。『ほしのこえ』も、これぞセカイ系!新海誠はこういうのが好きなんだな!って感じでした。
次は何を観ようと考えていたところで、アタマに浮かんできたのは『秒速5センチメートル』でした。
この作品は以前にも視聴していて、その時は半分寝ながら観ていたので殆ど内容を覚えていませんでした。
クソ作品だった気がするな~絶対クソ作品だよな~僕はこういう雰囲気だけアニメが嫌いなんだよな~とモヤモヤしていたので、もう一回ちゃんと観てみるか~、と視聴を開始しました。
そして最後まで観てみたら思っていたよりずっと良い作品で、モヤモヤしていたものが全部スッキリしたので少し語りたくなりました。
「切ない」「バッドエンド」「男は~女は~」、そんな文脈で語られることが多い本作ですが、この作品で描かれているモノはもっとポジティブなモノなのではと思います。
ラストの踏切のシーンでの遠野君の表情がそれを物語っています。
彼らはお互いに過去のことは子供時代の思い出として完全に吹っ切れているんですよ。
「あぁ思い返してみれば若かったなァ」、そんな感じなんです。
明里への思いが完全に消えていることに気づき、会社を辞めて寂しい日々を過ごしている遠野君も何だかんだで未来に目を向けているんですよ。
作品のテーマとしては、「子供の時に考えていたほど人生は思うようにはいかなかったけれど、それでも、僕らはこれからも生きていくんだぜ」みたいな感じが近いと思います。
「過去を思い出して鬱になった!」っていうのは単純に自分らが引きずっているだけです。
特にオチは無いのですが、そういう事を思いましたという話です。
『君の名は。』も後で観てきます。なんかこれもセカイ系のエッセンスが入っていそうな感じするので楽しみです。