二人とも、勝ち組。
超絶豪華な結婚式だった。
新郎は大学一緒で、いい感じで一緒に勉強してたので、そういうつながりで出席した。
俺も含めて全員医者だったんだけど。
どーも違和感があった。
俺は、たぶんあと数年でここにいる人間と関わらないくらい落ちるだろう。
みんなは、堅実に人生を歩んでいる。
あいつは脱落したっていう話がチラっと出てきたが、俺もそっち側なのだ。
たまたま、運がよくまだ自分はレールに乗れてるが、かなり怪しい。
そう、違和感の正体に気付いた。
「俺ってこの場に居ない確率のほうが高かったんだよなあ」ということ。
一方で、新郎新婦が着実な人生を歩んでいる。どうやらどちらの両親も太いらしい。
マンガみたいな話だった。
このカップルって、たぶん数百カップルに1人レベルなんだろうなあと思った。
俺はおそらく性格的に他人との付き合い下手だから結婚しないだろうし(相手に申し訳ない)。
そういう奴が、この場に居るというのになんだか淘汰されるべき奴が淘汰されてない気分、言葉にするなら劣等感の亜種を感じた。
『こういう世界もあるんだな』と。
きれいに人生送っている人を見ると、あまりの違和感にびっくりするんだよなあ。
う~ん。どうやってああいう人間、関係、この結婚という事象が成立してるのかの不思議がやばかった。
うんこ漏らしたんだろ