今回の参院選ではいつも以上に左翼陣営から『意に添わぬ投票行動をする人々』に対する罵倒が多かった。
それに対してはてブ等では、
「なぜ左翼は味方になりうる人に罵声を浴びせるのか。そんなことをして味方が増えるわけないじゃないか。非合理的だ」という意見が散見されたが、
これはとても間違っていると言わざるを得ない。
あるいははてブらしくもない、一面的、非リベラル的なものの見方だと言ってしまってもいいだろう。
左翼陣営にとって、「仲間になりうる人に罵声を浴びせる」というのは仲間を増やすうえで非常に合理的、あるいは合教条的行動なのだ。
基本的に、左翼陣営が仲間を増やすときに用いるのはアブラハム宗教メソッドである。
2、それを足掛かりに暴力をもって物理的制圧を行うか、精神的マウントをとる。
3、教化を行う
このような手順になる。
思想の輸入の際にメソッドも合わせて輸入されたのか、それとも敗戦の記憶がバビロン虜囚の代わりになったのか定かではないが、
日本でも左翼陣営が仲間を増やそうとしたときに行われる行動はおおよそこれで説明がつく。
ここまで書けばお分かりいただけるかと思うが、彼らにとって仲間を増やすことと相手を貶めることは不可分である。
仲間を増やしたい『のに』相手を罵倒しているのではなく、仲間を増やしたい『から』相手を罵倒しているのだ。
メソッド的には何も間違っていない。本来ならばこの後に続く、相手を圧倒する物理的暴力や知的能力を持ち合わせていないだけなのだ。