「真田丸」のきりちゃんこと長澤まさみがずいぶんDISられてるようなんだけどさ。
あの感じでウザがられることまで含めて役として機能してると思うし、
何より「いい……」と思ってしまっているのでその辺のことを説明する。
ムダに丁寧に。
・演技が雑でいい
いかにも「大河でそれはねーわ」って思われるのはわかるんだけど、
ああいう「うわっ、雑っ」って思わせる演技が
武家の娘だけどまだガサツな田舎娘という造形にちゃんとハマっている。
ほんとに十代に見えてくる堺雅人と大泉洋のバケモノぶりに比べると落ちるけど、
いい仕事するようになったなぁ……とわりに思う。
・セリフがドギツくていい
これは脚本のほうの良さになるけど、
「人質に使える駒が減って〜」とか「(とりの居場所を)知りません」とか
「お松様もこの人のせいで死んだんです」とか、
もう100%反感買う前提のドギツいセリフを言ってくるのが良い。
女優として駆け出しみたいな位置の子だったら可哀想でしかないんだけど、
ヘイト集めの役を任されてるのって大したもんじゃないか、と思う。
だいたい即座に他の登場人物にフォローされて(怒られて)るあたり、
・服装がゆったりしてていい
どうしてもピシッとした見栄えのする格好をさせられがちなんだけど、
わざと膨らませて縦横比を変えるみたいな着方をさせられてて良い。
なんていうの、肩幅を活かした着こなし?
ああいうキーキーいう演技をやってたらほんとに腹立つと思うんだけど、
なんとなく「こいつならしょうがないか……」という体型に
ギリギリで見えていると思う。