★★★★★
2巻10話。
BJの家にコマドリが毎日お金を持ってきているのを、ピノコが見つける。
コマドリは、自分の連れを手当てしてくれた少年が死にかけているのを知り、BJに手術してもらおうと治療費を持ってきていたのだった。
BJが手術をしたため少年は助かるが、コマドリはお金を運ぶ途中で浮浪者に石をぶつけられた傷がもとで死んでしまう。
初見。
なんでお金もってくるんだ?っていう謎解きもの的な側面もあって、短いながらも満足度の高い話だった。
普通なら自分のつがいの相手を治療してもらうためっていうところで終わるところを、こんなに短い中でもう一段展開させてくるのすごい。
ありがちというか童話的すぎるきらいはあるけど、こういうの好き。
単純にハッピーエンドで終わらないのも余韻があっていい。
しーうーのあらまんちゅ
あるさ…コマドリが たぶん おまえさんのために かき集めてくれたんだぜ!
……それもちゃんと私のところに届いている
総額五万七千二百三十八円!
それだけ集めりゃあ手術代は十分だ
だが 私が病気をなおせる人間だと気づいて うちにお百度をふむなんて…たいしたやつじゃないか!
ここのやりとり最高でしたよ。
麻酔してるだろうから、このBJのセリフが聞こえてるかどうかわからんけど、男の子が無言で涙を流しながら手術受けてる絵もすごくよかった。
掃除してるピノコと、コマドリにつっつかれて文字通りビービー泣いてるピノコにBJが「大きいくせにビービー泣くんじゃない」って言って、ピノコが「おとなって こういうかっこう れも 泣いたりして」とヨ・ヨ・ヨと泣いてみせるのがすっごく面白くてかわいかった。
古和医院
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