びっくりするほどつまらなかった。
amazonレビューでも賛否両論という感じだったけど自分は圧倒的に否。
構想が若い時でそのときはまだ筆力がないから書けないと思ってこのタイミングで書いたということだったけど、
むしろ若い時の勢いと感性で書いとくべきテーマ・内容だったと思う。
ありふれた中二病と実際に執筆されたタイミングでの大人の感性がまったく噛み合ってなくて、
米澤穂信がミステリ抜きで何か書くとこうなるのか、という悪い前例になったと思う。
でも、これはすごく長期間あたためてきたものであって、プロ作家になってから純粋に仕事として書いたものじゃないからこの出来なんだ、
と擁護できなくもないから、まだ「ミステリ抜きの米澤穂信」の完全な評価は一応保留。
全部が当たりの作家なんていないとはわかっちゃいるけど、氷菓以外に手を出してみた一連の流れ(インシテミル、さよなら妖精、ボトルネック)でこうも続けざまにハズレを読まされると、かなりテンション下がるわ・・・
(追記)
msdbkmさんいつもブコメありがとうございます。
氷菓はアニメを途中まで見てだいたいキャラを掴んでから原作を一気読みした。
氷菓も、あれ一冊だけを最初に読んでたらたぶんボロクソ言ってた。
語り手が変わって各メンバーの視点でいろいろと文化祭の楽しさとか、謎とか問題とかを見ることができたから。
古典部シリーズは謎とキャラ萌えのバランスがちょうどいい、自分に合う最初で最後の米澤穂信だったのかもしれないと思い始めた。