タイトルの通り、肩を持つのに疲れた。誰のかというと母親の方である。
父親は物静かな人間だ。なまじ、育ちがそこそこ良く人の気持ちや日常生活の機微に鈍感だ。
一例を上げれば、父親は食事の前後によくお菓子を食べる。それが母親が気に食わない。
確かに、曲がりなりにも作った料理を蔑ろにするのかのようにお菓子を貪る姿は目に余る。時に作る自分からしてもそう思う。
それに加えて、声がまり大きくなくボソボソ喋るのも気に食わない。何をするのか言わないのもそうらしい。
これらのことはそれなりに昔からあったはずなのだが、母親の更年期障害も手伝って目に見えて苛立っているのがわるようになった。
自分も成長し、21にもなれば家族内でも賛否の声を上げるようになった。
だから、私は母親の肩を持った。上に上げたのは一例であり、その他を吟味すると母親の肩を持つのが当然だろうと思えたからである。
結果として、母親の肩を持ったのは間違いではなかった。だが、正しくもなかった。
明らかに母親は父親を敵か何かと勘違いしていた。正しいかどうかは関係なく、自分が気に食わないだけで批判するだけだった。
一度、その姿勢を正そうと思い「父親に言ったらどうか」と言ったら、言い終わる前に拒否された。理由は「私の言うことなんて聞かないから」とのことだった。
この理由は一理あるとは思った。理由はもちろん生活していれば、そのような場面を見ないこと無いからである。
しかし、注意するようなこともせず父親を非難するのは筋違いだと思い直した。
それ以来、私もおかしくなった。父親憎し、母親憎しになってしまったように思える。
そもそも家庭という協力関係で成り立つもので、どちらかの肩を持つのがおかしかった。
今思うのは、早くこの家から出たいという想いだ。自分は公務員志望で民間のように、上手く行っていれば内定をもらえるような時期にない。
早く家を出たい。
母親が作る美味い飯を食べようとする時に、喧嘩を売るような行為をする父親の元から離れたい。
母親が作る美味い飯を食べようとする時に、聞こえない小声で「豚」と罵る母親の元から離れたい。
これを読んでいる子を持つ両親へ、心あたりがあるようなら今すぐにでもやめて欲しい。今すぐが無理なら、小さなことから改善して欲しい。
そして、私と同じような立場になりかけている/立っているのなら、傍観するか中立に立つことをお勧めする。
どうか、両親を憎むようになることだけは無いことを願う。
長文失礼した。