■アイドルになるということ

「元アイドルの彼氏とのプリクラ」は、

一般の方からはどのように受け取られるのだろうか。

アイドルオタクの自分は、それに答える術を知らない。

ひとつ言えるのは、これは誰も得をしないということだ。

普通の女の子に戻ったアイドルを忘れられないオタクたちは、

いつも彼女が幸せそうにしている姿を夢見る。

それだけで良かった。充分だった。

公式で出回った画像や映像を見ては、彼女は元気だろうかと思いをはせる。

そんなオタクに、彼氏とのプリクラは、あまりにも現実すぎる現実を見せた。

その衝撃はいかほどだろうか。彼女にそこまで思い入れのない自分ですら、

数年前とさして変わらない愛くるしさのまま、

恋人と幸せそうに笑う彼女の画像は衝撃的なものだった。

しかし、彼女がやったことはごく普通の女の子としては当然のことだ。

好きな人が出来た。両思いになった。

誕生日を祝ってもらった。付き合ってこれぐらい経った。

当たり前の節目節目の気持ちを残しておきたくてプリクラを撮る。

彼女はもうとっくの昔にアイドルではない。普通の女の子だ。

何も咎められることではない。

それなのに、プライバシーのかけらもなく、

オタクはなんやかんやと画像を転載しては文句を言うのだ。

一度出回った画像はもう消せない。ここで自分は2点の主張をしたい。

1点目。この画像を流出させた君へ。

君がやったことをもう一度よく考えて欲しい。

画像一枚あげただけで、どれだけ多くの人に、そして何より彼女に、

大きな影響を与えたかわかっているだろうか。

彼女は普通の女の子ではあるけれど、

そう捉えない人々だって、まだまだごまんといる。

彼女の平穏な幸せのために、どうか近くにいる君は協力してほしい。

2点目。これからアイドルを目指す君へ。もしくはそのご父母へ。

これがアイドルというものです。

やめた後ですら、恋人と満足に写真を撮ることすら叶いません。

今の子なら当たり前のようにやるSNS、何気なく友人がアップロードした写真。

そういったものが全て未来永劫インターネットに残り続ける、

そんな宿命を背負っています。

それでもアイドルになりたいですか。

たくさんの人から愛されるかもしれない。

でもそれ以上の、恨みつらみのような感情を寄せられることもあるでしょう。

アイドルという職業はそういうものだと自分は思います。

しっかし2年突入って、純愛してるねぇ。個人的にはとても喜ばしい。

どうか幸せになってください。

Permalink | 記事への反応(3) | 02:58

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