2014-12-12

障害者支援施設に出入りしていた時期があった。

この記事自殺 Advent Calendar 201412日目の記事です。

障害者支援施設に出入りしていた時期があった。

そこには高校生くらいの女の子がいた。

彼女は幼少の頃にロリータコンプレックスの成人男性強姦されている。

生殖器が未熟な幼女の膣に、成人男性勃起した陰茎がねじまれたのだ。

当然膣が裂けるなんて事態で済むはずもなく、

当時彼女発見されたときは、子宮破裂に加え、下の方の内臓はグチャグチャに損傷しており、

あと一歩遅ければ死んでいたらしい。

当然、そのような状態から一命を取り留めたため、

一生子供を産むことはできない身体になってしまったし、排泄も人口肛門頼りになってしまった。

強姦時の恐怖から軽度の知的障害を患っており、学校には通っていない。

お世辞にもカワイイとは言えず、いつも毛玉だらけのトレーナーを着ていたが、

面倒見が良いのか、よく他の障害者を手伝っていた。良い子だった。

そんな彼女がある日、コンビニ万引きして捕まった。

盗んだものは、男性用整髪剤と化粧品数点。

普通女の子らしい事をしてみたかった」と理由を述べる彼女に、

私は思わず泣いてしまった。

普通女の子であれば化粧品を買うなら百貨店に行くなりデパートに行くだろう。

だが障害者支援施設で生きてきた彼女世界にはそんな施設はなく、

彼女なりに化粧品というものを手に入れるために考えた結果出てきたのが、

なんでもおいてある便利な建物であるコンビニだったのだ。

加えて化粧品に関する知識もないため、それらしいものを手にとった結果が

男性用整髪剤だった。

私は、何の罪もない普通女の子らしい生活が送れるはずだった彼女

この境遇に追いやった性犯罪者が許せず、

何度怒りに震えたことかわからない。

そんな彼女だが、8ヶ月ほど前に施設を抜けだして失踪したと聞き、

つい先日、自殺したと聞いた。

身体には誰かから殴られた痕が複数あったらしい。

何があったかは知りたくもないし、考えたくもない。

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