2014-11-08

とある顧客からクレーム

本業サービスの他にオプション希望者のみ付与するサービスを「提供されなかった」と言って休日自分のとこに電話がかかってきた。

その顧客は、オプション希望を表明していなかった。

サービスというのは、例えば単発の家事代行サービスのような感じで、一回いくらで請け負うものだ。

そこにオプションを付けるかどうかは、毎回顧客希望に沿うことになっている。

その顧客オプションがあること自体は知っていて、普段はその都度オプション希望するしないを、こちらが聞く前に自分から伝えてくれていた。

するときもしないときもあった。

今回はこちらが「オプションを利用するかどうか」と聞かなかったために、実はそれを希望していたというのがこちらに伝わらず、こうなった。

聞かなかったのは、単純な人為的ミスだ。聞き忘れていただけだった。

なので、確認が行き届かなかった点、サービスを受けられなかったことの不利益についてしかるべき謝罪の品を用意し、頭を下げに出向いた。

が、顧客の怒りは収まらなかった。

とても温厚で品のよい高齢の女性で、長いお付き合いをさせていただいている。

確認不足だったのは弁明の余地がなく、本当に申し訳ないことをしたと思う。

しかし、今回オプション必要だったのなら、こちらが忘れている様子のとき一言そう言ってくれてもよかったのではないか、とも思う。

自分から意思表示しないと受けられないサービスについて、知っていたのに聞かれなかったかオプションを受けられなかった、と子どもじみた理由で怒る人が世の中にあまたいるのは知っている。

が、普段の世間話をしている様子からして、この人はそういうことで怒るタイプではなさそうに見えていたので、正直びっくりした。

今日のあの人は「客だからサービス提供者には何を言ってもいい」と勘違いしているモンスタークレーマーの顔をしていた。

謝りながら、突然入ったスイッチに戸惑うばかりだった。

そして、逃げたお嫁さんの話を思い出した。

息子のもとに嫁いできて同居していたお嫁さんに、昔逃げられたらしい。

あっ、と思った。

しかしたら、お嫁さんにも同じことをしていたのではないだろうか。

下衆の勘繰りだろうか。

からない。

でも、そんな気がしてならない。

この人にこんな面があったなんて。

老いて感情コントロールが難しいのだというのを差し引いても、ちょっと引くぐらいの二面性だった。

なんだか、悲しい。

自分が悪いんだけど、なんだか、無性に悲しくなった。

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