私は社会人5年目の女である。色んな人と協力しながら、色んな人々と会い、人前で話す事を仕事にしている。
さて、私はどんな学生だったかというと、まず彼氏がいなかった。友達もいなかった。社交性も才能も美貌もなかった。
就活してもほとんど落ち、唯一内定をもらった今の職場に就職した。
就職先の希望は、なんでも。でも、営業以外、だった。人付き合いが、というか人間が嫌いだった。
一人でひっそりと生きられる、職人のような職が最高だと思っていた。しかし、今の職についた。もちろん他に選択肢がなかったからである。これを断ったら二度と内定はもらえない、来春からプー人生となる可能性が高いためである。
上記の生活を送っていた私にとって、社会人生活とは、大変惨めで苦しく、厳しいものであった。失敗し、怒られ、デリカシーのない人間と付き合い、傷付き、自分に、他人に、うんざりすることが経験したことのない頻度でやってきた。もうダメだと思っていた。
しかし、私は分かったことがある。それを大学生の私に伝えたい。
傷付かず傷付けず生きていくなんて、無理なのである。
それは、いずれシワもシミも白髪も出てくること、親がしぬことのように、みんな避けたいけど受け入れなくちゃいけない事の一つなのである。
私に悪意がない人、それどころか大切な人であればあるほど、傷付くものである。
私のようなタイプで、自分を傷付けない他人が近くにいるなら、それは下心があるか、サギなのである。
それと忘れてはいけないのが、結局どう生きても人は誰かを傷付けるのである。だから、助け合いながら生きていくのである。私の感覚は、最近傷付け度高くてごめんね〜フォローするわ〜という感じ。優しい人はフォローがマメで、ひどいヤツはフォローがないのである。
傷付かない世界、仕事なぞ存在しない。人が嫌いだから社交的じゃないからという条件で探しても、そりゃ決まりません。だってないもの。