2014-03-29

無性にポテチが食べたいとき

夜中に、突然、無性にポテチが食べたくなる事があるんですけど。

研究室の後輩に聞いたら、「体に悪いですよ…」と言われた。

そうなんだよ。もちろんわかってる。それでも食べたくなるんだ。夜中にカルビーのりしお味を、がむしゃらに食べたくなっちゃう。で、コンビニへ走る。

ひょっとして俺だけ?

誤解の無いようにしたいんだけど、俺は別に普段からポテチを食いまくってるわけじゃない。

確かに夜更かしばんざい二度寝ばんざいの不健康生活を送ってるけどさ。

とくに食べ過ぎもせず、飲み過ぎもしない。普通男子

研究室の仲間たちとワイワイ騒ぎ、あるいは根を詰めて研究にのめり込み、たまにゼミをすっぽかす。

そして稀に、人を好きになる。

研究室の後輩とは、随分前から仲がよくって、あっちもよく懐いてくれてて(多分ですけど)、勉強を教えたり、遊びに行ったりしてた。

皮肉屋で基本暗い性格なのに、たまに笑うとリスみたいで可愛いかった。

ある日、二人で近所の安っすいバーで飲んだ。

後輩は無駄に酒が強い。

彼女にあわせて飲んでいたファジーネーブルが変なところに回ったのか、ガラにもなく酔っ払った俺は、

ノリで告白してしまった。実はずっと前から好きでした。付き合ってください的な。

「え、冗談ですよね?」いきなり真顔になって返してくる後輩。口元しか笑ってない。引きつった笑みというやつだ。

「もちろん冗談さ。本気にした?」コンマゼロ秒で返す俺。俺ってば、いつもは低スペックパソコンの如く動きが重いくせに、こういう時だけ流暢になっちゃう。

「もう、からかわないでくださいよ…」そして笑い合う二人。

以上。話、終わり。

ドラマは展開せずに終了した。

よろしい。それでは、各自、持ち場にもどれ。

そういう夜に、ポテチが食いたくなる。無性に食いたくなる。

これ以上酒は入れたくないので、500ml缶のコーラを脇において、俺はポテチを掻き込んだ。

のりしおBIGを二袋も開けていた。記録かもしれない。

さすがに食べ過ぎなんだろうか…

iPhoneが震えた。

大丈夫?元気してる?」田舎の姉ちゃんからLINEで、定時連絡が来たようだ。

面倒くさいが、返さなきゃならない。

姉ちゃんは昔っからこっちの都合お構いなしに口うるさく心配してくる。放っとけばある程度みばえはするんだが、残念なやつだ。

でも、既読スルーにしてしまうと、熱帯低気圧は成長して、台風になる。

周りへの影響とか考えずに泣きわめいて、もう手に負えない。

俺「うんうん、元気元気。今日ポテチがウマい」

姉「そっかーポテチ美味しいかー^o^(←実際にはもっと複雑な顔文字)」

姉ちゃんの態度はいだって変わらない。

こっちはこんなに泣きたいってのに、ガン無視マイペースなんだよな…

でもどんな顔して返信くれてんだろ。ホントに笑ってんのか?

腹立つ。何だか久々に顔が見たくなってきた。帰るか。

  • (お姉ちゃんとしてはもしかしたら弟が酔った勢いで後輩の女の子に告白して振られたんじゃないかと心配して)だいじょうぶ?元気してる?

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん