夏休みに地元に帰った時、久々に中学時代によく通っていたゲーセンに行ったんだ
日差し強くも心地よい青空の下、かつての俺達の根城だったゲーセンは今でも不況に負けず営業していたようで安心した。
しかし入店した瞬間、圧倒された。
何かスロットっぽいのから、メダルを落とす系の大型筐体、競馬みたいなもの、etc...
他には、クレーンゲームとプリクラが所狭しと並び、かつて遊び慣れたビデオゲームタイプの筐体は本当に隅に追いやられていた。
おいおい、こんなんじゃ中高生男子は遊びに来ないんじゃないかと思ったのも杞憂で、客層は異常に中高年が多い。
ゲーセン=不良のたまり場…というイメージはさすがに昔過ぎだが、それでもゲーセン=若者の集う所 じゃなかったっけ。
素行の多少悪い者が集まる場所とはいえ、しかし年頃の元気な少年の爽やかな笑顔に溢れていた活気あるゲーセンは終わっていた…。
メイン客層の高齢者は皆淀んだ目でゲームに興じている。そこに、少年のように積極的に、攻めの姿勢でゲームを楽しむ気概は感じられず、ひたすら受身で目の前の光景を眺めているだけのようなプレイに見えた。
なんかなあ…
用もないのに病院に言ってお喋りしてる高齢者の方がまだ元気に感じるよ。
隅の方にあったビデオゲーム筐体も上海とかでこれまた定年にはまだ少し早そうなオッサンが延々とプレイしてる。
ああ、もうゲーセンですら俺達若者の場所じゃなくなりつつあるんだなとひしひしと感じざるを得なかった。
音ゲーコーナーはまだ若い子がいたけど、このまま少子高齢化が加速するにつれて、音ゲーも"かつての少年少女だった"層が遊ぶだけのものになるんだろうか。