2012-10-30

父は鹿児島の貧民から東大に入った

まり詳細に書くと身元バレするが、自分の父は鹿児島の貧民だった。

父の両親は鹿児島市内で零細商店を営んでいたらしい。

父は5人兄弟の真ん中だったが、一番上の兄は、結構勉強も出来たらしい。

しかし、如何せん「5人兄弟」というのはカネが掛かる。

父の兄は、学力的には行けたかもしれない大学進学を諦め、高校卒業後、早々に働きに出た。

両親に加え、その兄のヘルプもあって、父は東大に進学した。

父と兄(自分の叔父)との間で、どのような人間ドラマがあったのか、自分には分からない。

多分に、兄の側には「自分大学に行けたのに、弟のために自分犠牲にした」という

屈折した感情があったようだ。

父は自身の昔話、家族の話は殆どしなかった。

どちらかと言えば避けようとしている。

恐らく、父にとって、鹿児島時代の出来事は、「極貧の、思い出したくない事柄」だったんだろう。

兄との葛藤もあったろうし、また鹿児島自体保守的風土なので、

武士階級(島津藩関係者)以外は虫けら的扱いだったんだろう。

父が東大に進学し、自分東大に進学できた。

から見れば

東大の父に、東大の子供、恵まれた家庭・家系」と見えるのかもしれない。

経済的にはそうだったかもしれないが、自分メンタリティ的には

自分家系・家柄は劣っている」という認識しかない。

父自身が自身の家族・家柄を嫌っていたフシがあるので、自分もその影響を受けてる気がする。

さて、保守政界キーパーソンといえば

安倍総裁」と「橋下市長」が2巨頭だが、

自身はどうしても安倍総裁にはシンパシーを感じない。

安倍総裁が「理想」とする戦前社会が続いていたら、恐らく父が東大に進学することも、

ままならなかったのではないだろうか?

あるいは、家柄優先の社会になっていたから、父や自分いか学問が出来たから、と言っても、

ここまで経済ゆとりが産まれることはなかっただろう。

下市長は東大じゃなく京大だが、自分から見ると

「自身の才覚だけで、大学進学・弁護士合格タレント進出・政治家進出をやってのけた異才」

ということで、安倍総裁なんかより1億倍魅力的だ。

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