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2022-09-21

承認欲求孤独

自己啓発本の類は読まないタイプなんだが、それでも自分QoLを高めるにはどうするかってことぐらいは考える。

俺は今後何かで「大金持ち」になったり「大成功」することもないだろうから、今の収入のままでQoLを上げたいわけだ。

それで、そもそも「俺の精神ダメージを受けるのはなんでなのか」ってのを突き詰めたら「孤独感」ってやつにたどり着いた。「孤独」ではなく「孤独感」だ。

調べてみると、孤独感というのは人間本能である

「周囲の人間無視されることはサバイバル上の死を意味たから、認められるために孤独を痛みとして感じるようになった」という進化的経緯があることを知る。

から承認欲求」とやらは本質的人間社会本能であり、個人主義という最新の文化に脳が適応しきれていないことを意味する。

例えばお前が「数学趣味にしよう」と考えたとする。

数学という趣味を全く他者と共有せず、一人部屋にこもってやり続けても満足できるなら、そもそも普段社会生活で十分満足できている可能性が高い。

ところが「孤独感」を抱えてしまうような何らかの問題を持った人間は、趣味他者と共有したいと考えたがる。

要するに「趣味がないこと」が問題なのではなく、日常生活で「社会から見放されている」と感じる何らかの要因の存在問題だ。

ソーシャルメディアはそれを加速する現代暴走装置だ。

お前がツイートしても誰もイイネしない。あいつはイイネをたくさんもらっているのに。

こうして孤独感という本能的痛みを加速させる。

こういう本能理性的には全く理解できない。俺がいくら理性レベルで「こういう感情ってバカっぽいな」と考えても、本能部分が勝手に「孤独感」を生み出すから制御ができないのだ。

アドラーだかなんだかは胡散臭いので、「低次機能説明可能場合は高次機能仮定するな」という心理学におけるオッカムの剃刀もっと考慮するべきだろう。

理性レベル対処可能なのはTwitterFacebookInstagramなどの主要ソーシャルメディアを使わないようにすることだ。

そのためにはDNSルーターファイアウォールアプリケーション層などあらゆるレベルコンテンツフィルタリングしてしまったほうが良い。

またロールモデルを作ることも僅かながらの効果はあるかもしれない。賞金を辞退したペレルマンのように振る舞いたい。

以下は参考

​​"Social isolation results in higher likelihood of mortality, whether measured objectively or subjectively. Cumulative data from 70 independent prospective studies, with 3,407,134 participants followed for an average of 7 years, revealed a significant effect of social isolation, loneliness, and living alone on odds of mortality. After accounting for multiple covariates, the increased likelihood of death was 26% for reported loneliness, 29% for social isolation, and 32% for living alone. These data indicated essentially no difference between objective and subjective measures of social isolation when predicting mortality."

Holt-Lunstad, J. et al. (2015): Loneliness and Social Isolation as Risk Factors for Mortality: A Meta-Analytic Review. Perspectives on Psychological Science 2015, Vol. 10(2), pp. 227–237 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25910392/

"Results Of the 35 925 records retrieved, 23 papers met inclusion criteria for the narrative review. They reported data from 16 longitudinal datasets, for a total of 4628 CHD and 3002 stroke events recorded over follow-up periods ranging from 3 to 21 years. Reports of 11 CHD studies and 8 stroke studies provided data suitable for meta-analysis. Poor social relationships were associated with a 29% increase in risk of incident CHD (pooled relative risk: 1.29, 95% CI 1.04 to 1.59) and a 32% increase in risk of stroke (pooled relative risk: 1.32, 95% CI 1.04 to 1.68). Subgroup analyses did not identify any differences by gender. Conclusions Our findings suggest that deficiencies in social relationships are associated with an increased risk of developing CHD and stroke. Future studies are needed to investigate whether interventions targeting loneliness and social isolation can help to prevent two of the leading causes of death and disability in high-income countries."

Valtorta, N. K. et al. (2016): Loneliness and social isolation as risk factors for coronary heart disease and stroke: systematic review and meta-analysis of longitudinal observational studies. Heart Vol. 102, pp. 1009–1016 https://heart.bmj.com/content/102/13/1009

 
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