カテゴリー「ドル円」

2023-03-22

FRB は今回相当難しい問題に直面している。アメリカの中古住宅販売件数はここにきて高い水準で上昇している。

他方、

※ 日本では銀行破綻はほぼ無いがアメリカではそれほど珍しいものでもないことは留意しておく必要がある

※ 更に付け加えると、パウエル氏が金利を長くより高くすると言った数日後に銀行破綻のニュースが飛び込み市場は相当のパニック状態となった

FRB はインフレと金融危機の両面を退治しないといけなくなった。

金融危機については預金を全額保証するというアクセル全開の金融緩和政策で対応し、インフレ対策には利上げでブレーキを力強く踏む金融引締で対応する形となる。アクセルとブレーキを同時に踏むような政策だ。この相反する政策によって色々なものが破壊されるように思うが今は予想が非常に困難である。

転換線 135.416円を下支えし、上は100日移動平均線 136.767円 200日移動平均線 137.274円の間での攻防で今週か来週早々には上抜けする気配
下値（転換線）は硬い
アメリカ 10年債利回りは4%に乗せている。10月の4.24%付近でダブルトップを構成しているが、ここを抜けると更に利回りは上昇すると思われる

[予想]

[予想]

雇用統計をたった1回の数字（の上振れ）と片付けず、深刻に受け止める必要がある。FRBの引き締めがなお不十分である可能性を意識させた。
利上げの織り込み度合いがまだ FRB と若干乖離している。FRB に従うなら円安に向かうだろう。しかし市場が動くまでは大きく為替は動かない。
サマーズ元米財務長官曰く「これはわたしの記憶にある中でも読むのが難しい経済状況だ。1年前には主要な需要の不均衡がどうなっていて、これからどうなるのかということにかなり自信があった。今は同じだけの自信はない。」
円安が進んでいるが「雨宮氏への次期総裁打診」が主な理由の報道だが、実際には米国 10債利回りの上昇が主な原因だろう。金曜の雇用統計でインフレが早期に収まるとの楽観論が消え失せつつあるからだ。

[予想]当面はゆっくり円安ドル高（下は行きづらく上はゆっくり）