2022-08-22

可愛いあの娘の好きなキャラ

男と一緒に女が、遠目なので判然としないが男性向けの美少女キャラが描かれているように見えた缶バッジをつけていた。

もっと近づいて確認しようとしたが、駅の階段ホームへ降りている最中で人が多く、その女の俺の間にも一人いて、「その前に割り込んででも」ということはできなかった。

横顔が見えたが主観的に可愛かった。

可愛い女が美少女グッズをつけていると、なんのキャラなのか、可愛い女がどういう男性向けに興味を持つことがあることがあるのかという意味で、野郎美少女グッズをつけているのを見かけたときよりも各段に気になる。

それが彼氏がいる女だとさらに興味は増す。

女で男性向けを嗜んでいて、さら恋人持ち。

そういう稀少な人が興味を持つ対象はどんなものだろうという、単純な心理だ。

その男彼氏かもしれないと思った。

別に変な下心は無い。

まず恋愛を俺には面倒なものと思っている。

それがただの建前だとしても、所構わずナンパする迷惑野郎よりは俺のような腑抜けの方がましだろう。

結局なんのキャラかは分からなかった。

しかしたら男性向けというのは見間違いの可能性も高い。

やはり女で男性向けの缶バッジを持っている割合はごくわずかだとすれば、この悶々も、逃がした魚は大きいという単純な心理現象にわずらわされてるだけなのだと心の整理がつけられるだろう。

ただ実態は分からない。

しかしたらブスよりは可愛い女の方が男性向けを好む傾向があって、それには「容姿の良い女は美少女キャラに対して劣等感を持ちにくい」などというような因果関係もあるのかもしれない。

強迫観念が風化するのはまだまだ時間がかかりそうなので早く心の整理をつける材料となる統計的事実が見出されることが期待される。

もちろんそのとき直接聞いてしまうという手もあったけどたぶん一度そういうことをしてしまうとあらゆることを都度見知らぬ人に節操なく尋ねるようになるのではないかと思った。

スマホの画面にちらっと漫画が見えただけで気になる性分には質問事項があふれている。

一度だけ訊くならまだしも、電車内を質問しながら練り歩くようになれば誰が見ても狂人だ。俺もそんな奴には一度も出くわしたことは無い。

一度だけ訊いて、それ以上は我慢するか、一度でも訊くのを我慢するか。

俺には同じことに思えたのだ。

しろ一回でもやってしまたことに対しては心の側で「なぜ一回はよくて二回はだめなのか」という理屈が頭をぐるぐる回る傾向が俺にはある。

その心理ストレスは前者よりも大きい気とも思った。結局帰納法的な原理理屈の内容は都度変質していき歯止めがかけられなくなり気がしたのだ。

まあ世の中の美少女缶バッジの大抵はもしかしたらboothアニメイトで売られていたもので、その二つ売り切れ含めくまなく見さえすればその女が身に着けていた缶バッジを見ること自体はできるのかもしれない。

強迫観念に苦しむ日々を送っている割にはそういうのは面倒に感じる怠惰さを合わせて持っている。全てを網羅せんとするようなオタク気質とはある意味まったく相反した、気になっていることに限って迅速に解決したいという質なのだ

まさに負のジレンマつらたん

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