2021-09-11

大学教員公募戦士をやった記録

はじめに

これは私がこれまでに応募した大学教員公募への応募の記録です。実際は学振PDにも応募しているので、応募回数自体プラス1回ですが公募ではないので割愛しています。現職は5回目の公募で決まったテニュアトラック助教で、公募戦士はつらいのでこれから特に動くことはないと思います

そろそろ今年の公募戦線が開幕してくる頃で、こんなことでも書いておけば誰かの役に立つかなと思ったので筆を執ることにしました。(特に応募、面接内定タイムラインは応募側としてすごく気になったので)

公募への応募記録

1回目

結果:内定学振PD内定のため辞退)

応募大学旧帝大

応募職位:ポスドク

書類締切の23日後に面接の通知、通知の18日後に面接面接の7日後に内定通知(すべてメール連絡)。D3時に応募したはじめての公募で何もわからなかったことが印象的。今見返すと非常に拙い書類で、よくこれで通ったなというレベル

特に不満はないポジションだったが、学振PDに通ったので辞退させていただいた。(面接時にその旨は伝達済)

2回目

結果:書類落ち

応募大学旧帝大

応募職位:助教任期付き)

書類締切の28日後面接に関する連絡(呼ばれるかは未定で面接日は通知の40日後)、この連絡の30日後に不採用通知(すべてメール連絡)。学振PD任期が迫ってきたので、次のポストということで応募したはじめての公募。これも予算書を切り貼りした応募書類で出来がいいとはあまり言えないものだった。

書類審査の途中に、呼ばれるかはわからない面接日を通知されたのはめずらしかった印象。書類落ちしたのは募集職位の範囲が広く(准教授助教)、かつ分野も広かったことが原因かなと思っている。とは言っても書類落ちするとは思っていなかった分結構ショックで、これ以後の公募への向き合い方を変えたという意味はいい機会だった。

3回目

結果:面接落ち

応募大学旧帝大

応募職位:講師 / 助教任期付き)

書類締切の59日後に面接の通知、通知の19日後に面接面接11日後に不採用通知不採用通知のみ書面、ほかはメール連絡)。気持ちを入れ替え、かなり気合を入れて準備した公募。応募職位は任期付き講師テニュア転換もありうるという内容な一方で、実績次第では助教採用もあるという文面で、まぁ助教だろうという心づもりで応募した。

面接で用意していた想定問答がなにひとつ当たらなかったことが印象的で、雑談の延長のような感じだった。志望度の高いポストだったので不採用通知を受け取った時は堪えたといえば堪えた。

4回目

結果:面接落ち

応募大学関東国立大

応募職位:助教テニュアトラック

書類締切の45日後に面接の通知、通知の25日後に面接面接の26日後に不採用通知不採用通知のみ書面、ほかはメール連絡)。これまでは(特にこだわりがあった訳ではないものの)旧帝大しか応募していなかったが、国立大では上位に位置し、専門もジャスト合致、職位もテニュアトラック助教だったので応募。

この大学面接発表のフォーマット指定がすこし特殊で、これまでの資料再利用する際に少し戸惑った。発表はうまくいった印象で、募集コース先生からの質疑は好意的だった。一方で、その他コース先生からの質疑の当たりがキツかったものの、それはそれで真摯に答えられたと思う。手応えとしては受かったんじゃないかという感じだったが、蓋を開けてみると不採用だったのでやはり公募はよくわからない。(最終的に採用された方は分野は同じだけど基礎寄りの研究をされている方で、自分は応用寄りなのでそのあたりのマッチングだったのかもしれない。)

5回目

結果:採用

応募大学関東国立大

応募職位:助教テニュアトラック

書類締切の4日後に面接の通知、通知の9日後に面接面接12日後に内定通知(すべてメール連絡)。こちらも国立大では上位に位置する大学だったので応募(4回目とは別大学)。この公募委員会制だったためか連絡が非常に早く、結果的に4回目の公募面接時期がかぶってしまって大変だった。

面接では研究内容とともに、担当予定の授業に関してのバックグラウンド研究環境についての質問を受けたことが印象的だったが、どちらもある程度想定していた内容だったので無事に答えられたと思う。手応えとしては、当落線ということはなく、本命当て馬かのどちらかだなという印象で、結果として採用だったので当たっていたということになる。

自分の専門分野については旧帝大クラスに強い大学なので、結果としては満足して公募戦士を終えられた。実際に着任した今も大きな不満なく研究教育活動ができていると思う。

6回目

結果:書類落ち

応募大学関東国立大

応募職位:助教任期付き)

書類締切の49日後に不採用通知メール連絡)。任期付きだが、専門性合致しており、研究環境がよいと聞いている大学だったので応募。普通に準備をしたつもりだったがあっさり書類落ちをしたのでびっくりした。といっても5回目の公募内々定した後だったのでノーダメージではあった。(内々定後、内定するのを待って辞退連絡をするつもりが向こうからお断りされたという流れ)

こちらも最終的に採用されたのは基礎寄りの研究をされている方で、自分は応用寄りの研究をしているのでやはりそのあたりのマッチングの相性があったのかもしれない。

おわりに

応募回数1桁のしがない経験ですが、結局公募とはマッチングであり、業績や経験はその要素に過ぎないので、自分を責めすぎるのは本当に良くないと感じました。祈られてもへこたれず、地道に応募し続けた人が最後には微笑むのだと思います公募戦士の方々の健闘を祈っています

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