2021-08-11

オタク定義のもの問題じゃねえでしょ

https://anond.hatelabo.jp/20210810093052

アニメを消費している人間がただの消費者なのかれっきとしたオタクなのかなんてのは重要問題じゃないんだよ。語句定義時代によって移り変わりそれはオタクという語においてもそうだから、そこに細かくこだわっても仕方がない。

問題は、オタクと言う語で自己定義をした消費者が、自分が何らかのグループに入ったとか、コミュに参加したとか、仲間ができたとか、能力が身についたとか、自己存在価値が上がったとか下がったとか、そういう認識を持つことことなんだよ。

ブコメではオタクという語の定義問題にしてるものが多いけれど、定義問題じゃないんだよ。

だってそうでしょ。それをオタクと呼ぼうが消費者と呼ぼうが、アニメ見てた程度のことで、人間がそんなふうに変わるなんてことはない。娯楽を消費した程度で何者かになれるわけがない。その人はその人のまんま。呼び名意味はない。

自分が何らかのグループに入ったとか、コミュに参加したとか、仲間ができたとか、能力が身についたとか、自己存在価値が上がったとか下がったとかがあるのだとすれば、その人がそういう行動をとったからであって、たとえそれがきっかけではあっても、アニメを消費したからではない。

オタクを自認してた人が環境変化や健康や年齢の問題で、オタク的消費が難しくなり、能力やつながりや自己認識が失われて不安になるのは、オタクになったことでなにか自分が変わったとかどこかに所属できたとか受け入れられたとか、錯覚してたからだよ。

オタクって呼ばれる人々が市民権を得て、そういう人々がいるんだねっていう社会認識をもたれてから、それで社会の中に居場所ができた。それはまあ事実なんだけど、今度はその居場所を目指す人も(本人は認めないだろうが)現れた。要するに、アニメなんか別にそこまで興味はない(嫌いなわけではないし見ればそれなりに楽しむ)けれど、オタクコミュに在籍するためにアニメを見る人だ。

そんなのいるの?なんのメリットもなくない?って思うかもしれないけれど「何者でもなくどこにも居場所がない人」にとってみればオタクっていうコミュカテゴリでさえ、名前がついてて居場所があるだけ上等なんだよ。

でもまあ、そんなの長続きするはずがないでしょ。そういう人々って元の場所に居たくないだけの難民オタクで居たいわけではないんだから。そういう人々が安いコスト(例えばアニメ見る)だけで、何者かになったり居場所が得られるなんてのは幻想であって、社会の中でそれなりに居場所を得るためにはオタクだろうがそうでない別ジャンルであろうが、行動とコスト要求されるのはあたりまえのことだ。

まり問題たかが消費行動でなんらかの身分やら所属やら居場所が得られるっていうこの幻想であって、オタクっていう呼称定義なんかじゃないんだよ。

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