2014-06-06

具体的なデビュー方法とは?

http://anond.hatelabo.jp/20140605083137

これ結構面白かったが、「デビューの仕方がわかんない」とかいってる奴もいるので教えてやるよ。

デビューの最短方法根性編)

作家漫画家デビューするには、以下の方法が一番手っ取り早い。

  1. 作品最後まで書く
  2. 書いた作品新人賞に送る
  3. デビューするまでそれを繰り返す

大抵の人間は「最後まで書く」ができない(それどころか、最初の一行すら書けない)。なぜか。書いても駄作しか書けないから。書いても書いてもゴミしかかけない。ゴミを生み出すことに膨大な労力を費やす。それを乗り越えて、そのゴミ最後まで作りきる。これがまず第一歩。

書き上げた後、「新人賞に送る」のも難しい。だって手許にあるのはゴミなんだからゴミを送ってもどうせ落選するので、出さない方がいい。そうすれば少なくとも、落選して傷つくことは避けられる。いつかゴミじゃない傑作がかけたら応募しよう。なろう、なろう、明日はひのきになろう……。なりゃしないんだそんなもの。そうやって消えていく人も多い。というわけで、送るのが第二歩

最後はこのサイクルを、合格するまで繰り返す。これも出来る人は少ない。新人賞に送って一次選考で落ちる。自分センスがないことを知る。じゃあやめよう、といってやめていく。君、二歩しか歩いてませんから。それで山頂まで登れるか。

こういう人たちのことをなんというか。「才能がない」という。才能がないというのは、生まれ持ったセンスがないということじゃない。自分の実力を伸ばすための戦略根性がないことを言う。上記に書いたことは後者の「根性」の部分。

デビューの最短方法戦略編)

  1. 作品インプットする。石田衣良は「ミステリを書くなら1000冊のミステリを読むのが最低条件」と言っていた。大沢在昌は「月に10冊は最低読め」といっている。当たり前だが小説だけ読んでては駄目。映画漫画音楽絵画も全てだ。
  2. 漫然と読むのではなく、きちんと構造分析しながら読む。どこが面白いのか、なぜ面白いのか。効果的な文章の書き方は? プロットはどうなっている? など。
  3. 作品を読むための批評方法分析方法もきちんと勉強する。
  4. 作品を見せて講評をもらう。その辺の素人に見せちゃ駄目。褒めるにせよけなすにせよ、ろくな分析できないから。きちんと講座に通ってプロに見てもらう。
  5. 同人サークルを退会する。優しい空間素人同士で慣れ合って、承認欲求をお手軽に満たしてるようでは先はない。趣味で書くなら趣味と割り切ること。プロになりたいなら趣味で書いてちゃ駄目。

ワナビーデビューしなくても誰も困りません

ワナビーデビューしなくても誰も困らない。ほっといても作品を書き上げて送ってくる連中が山ほどいる。「デビューできないんです」とか言ってる場合じゃない。「あっそ、じゃあやめれば? 誰も困んないよね、それ?」といわれるだけ。

と、ここまでが「まず、デビューしましょう」という一文の意味するところと推察する。ちなみにデビューしたところで、そこが始まりから勘違いしないように。デビューするというのは高尾山ハイキングに行く程度のもの雪山登山でもクライミングでもなんでもないし、マッキンリーでもK2でもマッターホルンでもない。「デビューできない」と嘆いてる奴は、「エベレストにいつか登りたい」「でも高尾山が登れないんです」とかいってるゴミと同じ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん