2013-08-03

麻生太郎の某ナチス発言を検証してみた

前回、『麻生太郎の某ナチス発言を解読してみた』(http://anond.hatelabo.jp/20130801210220)を書いた者です。


先日、麻生太郎ナチス発言の音声が公開されました。

前の日記で、「動画が公開されていないので解釈割れている」と言いました。

撤回します。

音声を聞いてさらに混乱しました(笑)


正直、麻生太郎については好きでも嫌いでもないので、前回の解読は国語テスト感覚で楽しくやってました。

(一応、10年以上前ですが高校模試現国偏差値80以上取ったことあります理系でしたが(笑)。)

前後関係ナチス歴史から推測して、それなりに自分なりに納得した形で解読したつもりです。

発言全体から見れば「手口に学ぶ」=「(反面教師として)教訓に学ぶ」として捉えないと全体的な整合性が取れません。

しかし音声を聞いて、「あれっ?」となりました。

問題とされたあの「手口に学ぶ」の発言の時に会場から笑いが起きているのです。

私の解釈だと割と真面目な話なので、笑いが起きるのはあまり考えにくいです。

まり、いわゆる『あの発言はブラックジョークだった』説です。

わざと本音とは逆のことを言って、(会場の聴衆もそれを分かっているので)笑いが起きているという可能性です。


分かるか、そんなもん!!!(笑)


そのあたりの解釈も加えて、これまでの一般的に多い解釈検証してみましょう。





=====

①『手口に学ぶ』=『ナチスを見習ってこっそり静かに憲法改正するべき』説

今回の発言が大問題だと捉えている人達に多い意見です。

ニュース等でクローズアップされてる「あの手口学んだらどうかね。」の前後の発言だけを聞くとそう読み取れるのも無理はありません。



矛盾点】

麻生氏は「憲法改正は狂騒の中で決めてほしくない」と前置きした上で、ヒトラーの台頭を例に出し、「憲法はよくても、そういうことはありうる」と指摘してます

「そういうこと」とは「ヒトラーの台頭」のことですし、「憲法はよくても」に続く発言ですからヒトラーは悪い例であることは明らかです。

「例」とは視聴者に分かりやすく説明する時に用いるのが普通ですから、良い例としてヒトラーを出しては意味不明です。

よって狂騒の例としてヒトラーを出していることになります

そうすると『ナチスを見習ってこっそり静かに~』という解釈は非常に違和感があります

また、ワイマール憲法ナチス憲法に変わった経緯で、「だれも気づかないで変わった」と言ってるのに、その直後で「みんないい憲法と、みんな納得して変わった」と言っており、「どっちやねん!」っていう話です。


さらに当時のドイツ不景気議会への不満で混乱期でしたから、狂騒とは反対の『冷静に慎重に』の例に出すのはおかしいです。

この①の説を主張している人の中には「麻生氏の歴史認識が間違っている」と批判する方も多いですが、その前のヒトラーの台頭の歴史認識は合ってます

民主主義ヒトラーが選ばれたことを知っていて、全権委任法が可決された当時のドイツの混乱を知らないのは少し違和感があります

しかもわざわざヒトラーを例に出すということは、それなりに知識に自信が無いとできませんし。





②『手口に学ぶ』=『(反面教師として)教訓として学ぶ』説

これはすでに前の日記と上で書いちゃったので割愛




ブラックジョーク

今回音声が発表されて有力になった説です。

ただし、「静かに冷静に」の例えがヒトラーなのがおかしいのは①で述べたとおり。

狂騒の例としてヒトラーが使われなくては辻褄が合いません。

ではどのような意味でのジョークだったのか。

麻生氏の発言は憲法改正の話から靖国神社参拝の話へと移ります

そして騒ぎのきっかけとなったマスコミを批判します。

この次に出たのが『ナチスの手口に学ぶ』発言。

まりこれは日本憲法改正の話ではなく、「靖国神社の参拝の仕方として、狂騒にまぎれて憲法改正を行ったヒトラーの手口を学んだらどうか」というブラックジョークです。

常識的に実際そんなことできるわけありません。)

靖国問題の例えだとすると、その前の「だれも気づかないで変わった」というのは「ドイツ国民が~」ではなく「諸外国が~」という意味に取れます

したがって、「みんないい憲法と、みんな納得して」の主語は逆に「ドイツ国民」で、「狂騒の中で、あの危険ナチス憲法が良い憲法だと国民みんな勘違いしてしまった」という解釈であれば意味は通ります


矛盾点というか問題点は、これだとせっかくヒトラーを狂騒の例えとして出したのに、その意味が薄れてしまます

非常にややこしいジョークです。





といった感じです。

ここで、あえてもう1つ説を付け足してみます(笑)


④『麻生太郎本人は②のつもりで言ったけど聴衆が③だと思って笑ってしまった』説

そのまんまです。

可能性は少ないですが(笑)








あくまで個人的な感覚ですが、①の説だったら確かに大問題でしょう。

②や④だったら全く問題なく、ただのマスコミ暴走なので騒ぎを大きくしたマスコミはきちんと釈明しないといけないと思います

③の場合微妙だと思います

今回の騒ぎが誤解であることに間違いはないので大問題ではないと思いますが、政治家ジョークナチスを使ったことはまずいと思います




色々書いてみましたが真相はまだ分かりません。

ただ①を信じて疑わない人や冗談に聞こえない人は「麻生太郎ナチスを肯定するような危険思想を持っている」と確信しているということですから、ご自分危険思想テロリスト素質を持っていることを疑った方がいいと思います

この件に関わらず、今後もニュースは中立的な立場で落ち着いて見ていきたいと思います

記事への反応 -
  • 麻生太郎の某ナチス発言が物議を醸してます。 さまざまな情報が明らかになった今も「麻生太郎はナチスのやり方を肯定してるよ派」や「ナチスは反面教師の例だよ派」等で解釈が割れ...

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      • そもそも根本的な認識がおかしい。「ナチスのやったこと」には2点ある。 ・ナチス政権が最終的にやったこと、つまりユダヤ人殺しまくったこととか→これは「悪いことだ」という前提...

    • http://anond.hatelabo.jp/20130801210220 http://anond.hatelabo.jp/20130801205230

    • バカに聞きたいんだけど、取り上げて騒ぐと理性的な議論をするの違いって何すか?笑 マスメディアが俺たちの憲法にひれ伏さなければ騒いでる、賛成するなら騒いでないってこと?な...

    • 「憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。  わーわー騒がないで。本...

      • まず単純にナチの政権掌握の過程を(中学生レベルにすら)理解してないってのが前提なんだよね。 「あれは大変な喧噪と超法規的弾圧で生まれた全権委任法に対する皮肉で言ってるんだ...

      • えっナチスの政権掌握過程って中学生レベルなの?高校レベルだと思ってたんだけど。 単に麻生が歴史認識間違ってたってだけなら、それほどたいしたことないけど、 海外の人とかで、...

    • 静か:昔の靖国神社参拝・自民党の改憲案作成過程・ワイマール憲法から「ナチス憲法」に変わった過程・今後の改憲議論 騒ぎ:現在の靖国神社参拝・現在の改憲議論 こういう対比で...

    • わーわー騒がないで。 本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。 ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくあり...

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