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はてなキーワード: 暴力装置とは

2010-11-22

暴力装置」は政治的に「不適切」by仙谷

発言した本人が不適切だと認めちゃった。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101122-OYT1T00661.htm

仙谷長官は自らの発言について、「適切を欠くものとして謝罪し、撤回したことを改めて申し上げたい。現代的には、自衛隊は実力組織あるいは実力部隊と言うべきところの言い間違いだった」と改めて発言を撤回し、謝罪した。


これでもう、日本の政治家は「暴力装置」という言葉を使えなくなりました

政治的に正しい表現は「実力組織」あるいは「実力部隊」となります

暴力装置」は自衛官警察官に対する偏見に満ちた表現なので、公の場で使うと糾弾されます

この分だと、そのうち「暴力装置」は放送禁止用語になるね。

テレビ学者が「暴力装置」なんて言ったら、アナウンサー

「ただいま不適切な発言がありましたことをお詫びいたします」って謝罪するようになる。

書籍に「暴力装置」が載ってたら、直ちに回収・改版だな。

21世紀リアルタイム言葉狩りが見られるとは思わなかった。

http://anond.hatelabo.jp/20101122134603

話の流れをまったく理解できていない…というか、なぜ暴力装置の話が出てくるw

繋げたいのはおまえだろ?w

http://anond.hatelabo.jp/20101122130246

その定義如何で、「正しさ」が問われるわけじゃないでしょ?「暴力装置」と繋げたいの?

ウェーバーは『暴力装置』と言ったか?」の馬鹿騒ぎに関するノート

答え: 直接は言ってないが、『暴力装置』という用語は端的にウェーバーの考え方を表している。

[注] 以下に出てくるページはマックス・ウェーバー著, 脇圭平訳「職業としての政治」(岩波文庫, 初版, 1980年) を使用。

まず、「暴力」という言葉について。ウェーバーはまず、近代国家とは、一定の領域内で「暴力(=Gewallt)」の合法的な独占に成功した組織だ、というところから出発する。ここでの暴力というのは、例えば侵略してきた人間を殴り殺したり、銃で威嚇して追い返したりするようなイメージ。こういう暴力を「他の連中は使っちゃダメだけど、オレの暴力は正当だからOK」と実質的に主張できた組織近代国家というわけ。この用語を「権力」と訳すのが適当だって言っている人を見かけるけど、こういう物理的な力が想定されていることを考えるとやっぱり「暴力」という用語が適当

ここでもう分かるように、ウェーバーは「暴力」という言葉を使う時、その善悪や合法性/非合法性を棚上げにしている——で、それは非常に真っ当なこと。だって考えてごらんよ、A国がB国を侵略した時、A国は「B国が実効支配している領土は本来は我が国の領土なのだから、この侵攻は『正当な』武力行使」と言うだろうけど、B国の方は「これはA国の不当な侵略に対する『正当な』武力行使」だと言うだろう。ウェーバー言葉で言えば、「高貴な究極の意図なら、彼らの攻撃する敵の方でも、主観的には完全な誠実さをもって、同じように主張している」(p85)ってわけ。結局、ある暴力が正当性かどうかなんてのは、それぞれの社会国家の内部で決定されるものなんだから、デマゴギー的な効果を狙いたいのでない限り、そういう正当性の問題に立ち入るのはあんまり意味がない。そして、そういう客観的・価値中立的な視座に立つ限りで、自衛隊の行使する物理的な力も「暴力」と表現せざるを得ないわけ

じゃあ、暴力装置』って何なのって話だけど、確かにウェーバー自身は「暴力装置」という言葉を使ってない。けど、ウェーバーはある一定の目的のために組織された物的・人的リソースの集合体を好んで「装置」(ないし「機械」)という比喩を使って表す。例えば、指導者の勢力を保つために官僚化された政党組織を「機械(マシーン)」ないし「装置」と呼ぶし(p55)、革命を実現するための人的リソース(=軍隊とかスパイとか)も「装置」と呼んでいる(p98)。だから、自衛隊も、日本国暴力を効率的に行使するために形成した集団である以上、立派な「暴力装置」ってわけ(同じ意味で、アメリカ海兵隊やらも「暴力装置」だし、人民解放軍も「暴力装置」)。その意味で、「自衛隊暴力で、国家暴力装置なんだ」って主張は控えめに言っても意味不明

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で、まあ、ここまでの議論は「職業としての政治」をまともに読んだことのある人なら誰でも分かっているはずのことで、あるいはウェーバーを読んだことなくても(別に「社会人必読書」というわけじゃないんだから、読んだことなくてもいいと思うよ)、このへんの記事とかを読みさえすれば誰でもすぐに理解できる話。それでも訳が分かってなくて色々とわめいている人がいるようだけど、狭いネット界隈で知識人ぶって、お山の大将やってる人の実際の知的レベルが透けて見えておもしろいよね

http://anond.hatelabo.jp/20101122001049

そもそもの論点は、

「命がけで平和活動に従事している自衛官に「お前らは暴力装置」とは、なんだ!」by自民党

と、仙石官房長官自衛官に対しての人格否定、業績否定への抗議。

一連の「暴力装置」論で、レーニンは今もなお大いなる鬼門であるということは何となくわかった。原典ウェーバーではなくレーニンであるということになれば、言いだしっぺがアカの頭目 → 取るに足らない時代遅れサヨクの世迷言、ということで話が終わってしまうらしい。話を終えるのが誰かは知らんけど。

アッパラなんとか

暴力装置でも実力装置でも暴力そのものでも何でもいいけど、

そもそも何が論点だったんだっけ? 話があっちこっちに広がって焦点がわけわからなくなっている。

2010-11-21

暴力装置」騒動まとめ


リンク集

http://anond.hatelabo.jp/20101121144029

弁当しかいないようだから俺が二人目になってやる。

理由

人間は本来カオス

種として有効に生き延びるために社会作らなきゃ

でもだれも言うこと聞かないよ

そこで暴力の登場だ!

↑ここで暴力を登場させたヌシが社会であり、つまり社会が維持されているということはそこに暴力があるということ

なんやかんやあって近代以降はヌシの別名が国家ってことになってる

とは言えヌシはどうやって暴力をこの世界に実現させたのか?

そりゃ軍事とか警察とか

というわけで軍事とか警察ってのは暴力装置そのものではなく、暴力宿命付けられたヌシが取った手段の一つに過ぎない。それ以外で何かいい方法があればそれになっていることもありうる。しか社会が維持されているということは手段に関係がなく暴力がそこにあるということ。

ネットはてなtwitter界隈)と実社会乖離

暴力装置」の件、世間的には仙谷が訂正してしまった時点で「終わった話」で、

よくある失言エピソードのひとつしかなくなってしまっているわけだが。

はてな界隈では「さあこれから熱い党派闘争が始まるぞ!」ってノリなんだよね。

この辺の界隈の議論って、本当に1ミリも世間に影響与えてないよな、と今さらながらに思ってしまう。

http://anond.hatelabo.jp/20101121011652

違法かどうかを判断するのはやっぱり、裁判所なので、違法の可能性がある であって、違法ではないよね。

また、盗まれた段階で 警察に届けでていないので

 勝手に持ち帰りました > あ 盗まれたんですか?自分で置いたんだと勘違いしていました。としたばあい、果たして裁判違法性を立証できるか?

盗まれたとするのは、神視点であって、現実には神視点はない。そして、神視点じゃないのに、その段階で、法治国家の法に置いて違法だと指摘できるか?というのは微妙

 さて、違法性を立証できないものははたして、違法か?

あと、近所の庭先に入っているので、これは 住居不法侵入 の疑いありだよね。(庭先が公団か何かで公共である可能性もあるので)

他人の家には普通 入れないから、 ピンポーンとすることになり、住人との話し合いになり、モメれば警察を呼ぶことなるだろう その段階で問題はなくなる。反対に話しあって返してもらえても違法か?

他方、公共地で自分自転車があきらかに、乗り捨てられていても、持ち帰ることは違法であろうか?第3者が占拠しているかわからない状態で。

というわけで、該当の問題で犯罪になるだろうことは住居不法侵入が主題であり 言いたいことと例が一致していない気がする。

 

法律には詳しくないのでよくわからないが、漠然違法という法はないと思う。枝葉末節まで考えないと、例外とか特例もあるし。漠然違法が成立するなら、裁判所なんていらなかろ

 

ちなみに

殴られました。相手は2発目以後は殴ってくる様子がありません。殴り返すのは違法ですか?

というのが、正に暴力装置の説明じゃないか

準軍事組織(パラミリタリー)という概念がある

暴力装置の件で、直接は関係ないけど「自衛隊軍隊である」という意見があるので、ちょっと前から考えていることを書く。(プロの目から見てどうかは分からない)

準軍事組織という概念があって、国境・領海の警備、暴動鎮圧・治安維持などに専門化された補助的な役割を担う武装組織のことをさす。

日本軍事力とは何かというと、これは圧倒的に在日米軍であって、在日米軍なしで自衛隊だけで戦えと言われたら、日本を守りきれないケースがたくさん出てくる。外交上で言えば台湾韓国を助けられないケースが出てくるだろう。

自衛隊は、多くのケースで米軍の補助的な役割を果たしている。コスタリカ警察がそうであるように。そうなると自衛隊警察軍隊ではなく準軍事組織に見える(実際、警察準軍事組織とされる)。

平和憲法を持つ国で、少なくとも日本コスタリカがそれをできている理由は、米軍が駐屯しているからだ。米軍があって、ついでにサポートとして軍隊ではない準軍事組織自衛隊警察)があって、そこでようやく平和憲法が成り立つと言っていいのではないか

日本共産党がよく分からないのは、平和憲法は守りたい、でも軍隊準軍事組織もなくしたい、というスタンスに見えるところだ。

それ逆の発想じゃね? 軍隊大前提なんじゃね? そして準軍事組織平和憲法の帰結なんじゃね? アメリカ日本コスタリカに色んな理由で軍隊を持たせたくないか平和憲法を作らせる、軍隊米軍を駐屯させる、でも米軍だけでは連携脆弱になる、だから準軍事組織、という流れなんじゃね?

だから平和憲法米軍準軍事組織コンビは、どれ一個欠けても滞ると思うけどな。

http://anond.hatelabo.jp/20101120202704

素朴な質問なんだけど

2人の言い分を聞いて〜をするっていうのは、裁判所の機能のように思えるんだけど

警察ってそういうことできるの?

本当に泥棒かどうかは、裁判をして有罪になるまでわからないよね?


書き方が悪かった。もちろん、裁判して有罪になるまでわからない。

自転車窃盗くらいなら、警官説諭すれば犯人がおとなしく盗難車を引き渡すだろう、という想定だった。

本当に泥棒かどうか、正確には泥棒したと認められるかどうかは、裁判してみないとわからない。

はいえ、裁判所暴力装置の一部なので、全体の理論としては変わらない。

自衛隊は暴力装置

暴力装置ってのは学術用語なんだよ、バーカバーカといわれても

学術用語は学問の場で使ってくださいよってことで。

国民に開かれた議論の場である国会では、出来るだけ一般的な言葉でお願いします。

さて、

暴力装置ってウェーバーさんが言ってるよとか、いや、言ってるのはレーニンさんだよとか

だいたい暴力装置なんて訳し方すんなとか、とりあえずタコ焼き食えとか、なんとかかんとか

ところで、自衛隊って軍隊なんですか。

自衛隊って軍隊じゃないですよね。日本の政治的には。

どう見ても詭弁ですけど。

ウェーバーさんもレーニンさんも、まさか軍隊なのに軍隊じゃないなんて言い張る物が出来るなんて、

「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!」って感じでしょう。

ウェ「軍隊暴力装置キリッ!」

日「そうだ、軍隊暴力装置。でも自衛隊軍隊じゃないか暴力装置じゃないよ。」

ウェ「え?」

日「だから、軍隊暴力装置だけど、自衛隊軍隊じゃないか暴力装置じゃないの。」

って感じですかね。

軍隊じゃない自衛隊は何装置なんでしょうね。

2010-11-20

http://anond.hatelabo.jp/20101120195914

盗まれた自転車を見つけたらどうすればよいか110番通報して、警察に来てもらうのが正しい。

そうすれば警察あなたと泥棒の言い分を聞いて、正しい持ち主の元に自転車を返すだろう。

警察暴力装置であるからこそ、泥棒から自転車を取り戻せるのである。

素朴な質問なんだけど

2人の言い分を聞いて〜をするっていうのは、裁判所の機能のように思えるんだけど

警察ってそういうことできるの?

本当に泥棒かどうかは、裁判をして有罪になるまでわからないよね?

法学部1年生向け『暴力装置』の説明

暴力装置についていまいちよく分からない人のために。

まずは次のような状況を考えて欲しい。

問題:

ある日、あなたは駅前に自転車を停めて出かけたところ、誰かに盗まれてしまった。

次の日、あなたは近所の庭先に盗まれた自転車が停まっているのを見つけた。

これに乗って帰ることは違法だろうか。


答え:

違法


解説:

直感で考えれば、「自分の物を取り返して何が悪い」と思うかもしれない。

しかし、これこそが『暴力装置』の基本であり、近代法の基礎である。


暴力』といえば、誰かを殴ったり、銃で撃ったり、もうすこし大人しいところだと、相手を怒鳴りつけたり、そういう場面を思い浮かべる。

しかし、法学での『暴力』はもっと範囲が広い言葉で、「相手の意に沿わないことを強制させる力」くらいの意味だ。

たとえば駐車違反罰金も、国民財産権を、国が侵害するのだから、『国家暴力』ということになる。


さて、盗難自転車の話に戻ろう。

あなたが盗まれた自転車を見つけて、そのまま乗って帰ることは違法である。

法律に詳しい人なら、窃盗罪だとか占有離脱物横領だとか思いつくかもしれないが、

ここではそれがどんな罪になるかは考えないことにしよう。

とにかく、罪になるということさえ覚えておいてくれればよい。

なぜ日本民法がそれを罪としているのか、基本となる考え方を説明してみよう。


かつての日本では、盗まれた物を奪い返すのは罪ではなかった。

公正な裁判など期待できない時代である。自らの権利自分で護らねばならなかった。

これは日本だけでなく、世界中がそうであった。

「神は正しき者に力を与えるから、決闘すれば正しき者が勝つに違いない」など、無茶苦茶理論がまかり通った時代もあった。

ういった考え方を『自力救済』と呼ぶ。


自力救済は裁判よりずっと迅速だ。

しかしこれでは「力こそが正義」となってしまう。弱者は抑圧され、ヤクザがはびこり、200X年、世はまさに世紀末となってしまう。

そこで近代法では、暴力を振るってよい者』を決め、それ以外の者は暴力を使えないことにした。


暴力を振るってよい者』を誰にするか。

もともと強い者たちに割り当てるわけにはいかない。そんなことをしたら、より弱者の抑圧が強まるだけである。

では、弱者に割り当てればどうか。弱者と強者が入れ替わるだけで、抑圧が続くことは変わりない。

選ばれたのは、「国民全員」、つまり国家である。


国民の総意である国家のみが『暴力』を振るうことができる。

つまり、あなた駐車違反罰金を支払わなければいけないのは、国民であるあなたが「駐車違反をしたものは罰金を支払わなければいけない」というルールに同意したからだ。

もちろん実際にその『暴力』は、国家に雇われた警官軍人が振るうのだが、暴力』をコントロールしているのは国民であるあなた自身である。

駐車違反罰金が高すぎると思えば、選挙でそうい意見を持つ政治家当選させるか、あなた立候補して、法律を変えればよい。


そろそろ締めくくろう。

盗まれた自転車を見つけたらどうすればよいか110番通報して、警察に来てもらうのが正しい。

そうすれば警察あなたと泥棒の言い分を聞いて、正しい持ち主の元に自転車を返すだろう。

警察暴力装置であるからこそ、泥棒から自転車を取り戻せるのである。


暴力装置という言葉には、どうしても不穏な響きがつきまとう。

しかし実際には、国家が『暴力』を独占しているからこそ、ヤクザ理不尽暴力におびえることなく、私たちは安心して暮らしてゆけるのだ。



もっと考えてみたい人に:

自衛隊を指揮しているのは内閣総理大臣です。これをシビリアンコントロールと呼びます

シビリアンコントロールの考え方を説明してみよう。

(ヒント:自衛隊は暴力装置です。内閣総理大臣は、国民の代表である国会議員から選ばれます

暴力装置

たとえば数学者プログラマが、

喫茶店に入って、

コーヒー or オレンジジュース」が付くセットメニューを注文して、

コーヒー and オレンジジュース」を要求することは、

無いと思うんだ。

---

たとえば化学者が、

居酒屋に入って、

「ここにある酒はすべて低級アルコールだ」

とは言わないと思うんだ。

---

たとえば、

不特定多数受け手と想定した場合に、

確信犯/故意犯容疑者/被疑者自首/出頭、...

の違いを厳密に突っ込んでも、

しょうがないと思うんだ。

うそれは、

受け手解釈したような意味しかならないと思うんだ。

---

専門用語には平易な単語で構成されるものがあって、

一見した感じでは専門用語に見えなくて、

しか専門用語としての意味が、

一般的な解釈とズレを生じるものがあって、

(まっとうな)専門家は、

うい言葉を使う場合に紛れないように気を使っていると思うんだ。

---

あるいは誤解されたまま広まってしまった専門用語というのがあって、

(まっとうな)専門家は、

これらにも同じように気を使っていると思うんだ。

---

自分の発言がマスメディアに載る可能性が強いと感じている人は、

そこらを知っていたはずだと思うんだ。

学術的には常識だが、政治的にアウトな言葉

仙谷官房長官の「自衛隊は暴力装置」という言葉が不適切だとして、撤回謝罪することになった。

このことに対して、マックス・ウェーバーを持ち出して「政治学的には常識だから全く問題なんて無い!」と吠える人々がたくさんいる。

ういう人たちを見てると「政治分かってないなー」と思わされる。

政治では正論が通るとは限らない。むしろ通らないほうが多い。

学術的にはOKでも、政治的にアウトな言葉はよくある。

多くの人の記憶に新しいであろう「後期高齢者」もそれだ。

前期高齢者後期高齢者という言葉医療保険分野などでは長く使われていた学術用語だった。

後期高齢者医療制度という名称に非難が殺到したとき、厚労省役人医療保険改革に携わった人たちは一瞬意味が分からなかっただろう。

「えっそこ?」。制度の中身ではなく、常識として使っていた用語に噛み付かれるとは思いもしなかっただろう。

そして、非難されている中で「学術的には常識なので問題ありません」と当時の福田総理が言ったらどうなったであろうか。

火に油を注ぐも同然である。

そのことを分かっている福田総理は興奮した人々に正論を説くという無駄なことを避け、長寿医療制度名称を変更した。

仙谷官房長官は発言の直後に謝罪し訂正した。

妥当な判断だったと思う。

領土問題での不手際事務次官通達民主党議員自衛官への恫喝疑惑など安全保障自衛隊に関する民主党への風当たりは強い。

そのような政治状況下での「暴力装置」発言だった。

仙谷官房長官に「暴力装置政治学上の常識なんだから撤回なんかする必要ない!」なんて言ってる人たちは

福田総理に「後期高齢者は問題ないから突っ張れ!」と言っているのと同じなのだ。

どれほど自殺行為か。

後期高齢者は延焼して大騒ぎになったが、

暴力装置は仙谷官房長官が「暴力」のもつ否定的なイメージをすぐさま認識し、「実力」と訂正し謝罪したために騒ぎは収束しそうだ。

詭弁、強弁、開き直りを多用してきた官房長官も学んだということだろう。

そして、マックス・ウェーバー引用して「学術的には常識」云々と叫んでいるはてな民も

所詮それは『学術的常識」であり、感情渦巻く政治では通用しないということを学ぶべきだろう。

暴力装置」の意味なんてどうでもいいんだよね。

基本的には仙谷が信用されてないってだけの話だし。

なぜ「暴力装置」は本来学術用語なのに失言として問題になったか

自衛隊湾岸戦争阪神大震災その他もろもろ、その暴力性(force)を行使したことがないから。

むしろ戦地に丸腰で派遣されたり、献身的に救助をしたりで、かわいそうだったり優しかったりするから。

つまり左翼過激派共産国以外はそもそも「暴力性を持っている」という文脈で自衛隊を語る事自体がないので、「暴力装置」は運動家達による敵認定用のアジ単語としてしか使われてこなかった。

暴力装置はもう死んだ言葉になった。ってだけじゃないの。

2010-11-19

暴力装置の使い方を考える

「!」のチカラ。政治の問題(?)発言も、あっと言う間にアニメセリフに早変わり。「暴力装置……!」

http://twitter.com/shogo_sakamoto/status/5363776584941568

  1. 1話で、何も知らない主人公の前に現れた男が追ってきた機械に向かって舌打ちしながら
  2. バトル中盤で追い込まれた敵が不敵な笑みを浮かべながら
  3. 長々とした敵の説明を聞いていた、ワケあり系の味方が気づいたように一言

http://anond.hatelabo.jp/20101119180232

仙谷の前後の答弁を読むと分かるけど、

http://ameblo.jp/kyinaba/entry-10710997209.html

あの時なんでわざわざ暴力装置」という単語差し挟む必要があったのか?って話なんだよね。

だから「自衛隊批判を前提としたセクト用語」として使っていると批判されているわけで。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101119/plc1011191739024-n1.htm

仙谷氏、暴力装置発言を反省 「われわれの時代と言葉イメージ違う」

2010.11.19 17:37

 仙谷由人官房長官は19日の記者会見で、自衛隊を「暴力装置」と表現したことを石原慎太郎東京都知事が「軽率でバカだ」と批判したことについて、「批判を甘んじて受け止める。われわれが慣れ親しんできた時代とちょっと言葉イメージが違う。こういポジション官房長官)に就いているので、思いを致すべきだった」と述べた。

要するに、セクト時代の隠語感覚で口走ってしまった事を本人が認めてしまったわけだ。

その時点でこの件の議論は終了してると思うんだけどな。

暴力装置

仙谷またやっちまったなwwwはてブで嘲るかwww

ブコメ見たら様子がおかしい!あれ、暴力装置って言葉があるのか

暴力装置って言葉も知らずに仙谷を責める愚民どもwww』

この流れを踏んでいるブックマーカーがかなりの数いることは間違いない

ソースは俺

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