暴力装置の件で、直接は関係ないけど「自衛隊は軍隊である」という意見があるので、ちょっと前から考えていることを書く。(プロの目から見てどうかは分からない)
準軍事組織という概念があって、国境・領海の警備、暴動鎮圧・治安維持などに専門化された補助的な役割を担う武装組織のことをさす。
日本の軍事力とは何かというと、これは圧倒的に在日米軍であって、在日米軍なしで自衛隊だけで戦えと言われたら、日本を守りきれないケースがたくさん出てくる。外交上で言えば台湾と韓国を助けられないケースが出てくるだろう。
自衛隊は、多くのケースで米軍の補助的な役割を果たしている。コスタリカの警察がそうであるように。そうなると自衛隊や警察は軍隊ではなく準軍事組織に見える(実際、警察は準軍事組織とされる)。
平和憲法を持つ国で、少なくとも日本とコスタリカがそれをできている理由は、米軍が駐屯しているからだ。米軍があって、ついでにサポートとして軍隊ではない準軍事組織(自衛隊、警察)があって、そこでようやく平和憲法が成り立つと言っていいのではないか。
日本共産党がよく分からないのは、平和憲法は守りたい、でも軍隊も準軍事組織もなくしたい、というスタンスに見えるところだ。
それ逆の発想じゃね? 軍隊は大前提なんじゃね? そして準軍事組織は平和憲法の帰結なんじゃね? アメリカは日本やコスタリカに色んな理由で軍隊を持たせたくないから平和憲法を作らせる、軍隊は米軍を駐屯させる、でも米軍だけでは連携が脆弱になる、だから準軍事組織、という流れなんじゃね?