とうとう自分の身近にも現れてしまった。正直、かなりつらい。悪い人ではないんだけどね。
ただ、このままだと双方にとって不幸な状況だから、雇用関係の終了や転職がもっと簡単になれば良いんだけど。
日本では、まだ「真面目にコツコツ働く人」が、効率よく素早く仕事を終わらせて帰る人より評価される文化が残っているように思う。だから、真面目さが武器になる道もあるのかもしれない。
とはいえ、能力不足で退職することになった場合、その「能力不足」というレッテルは、どこまでも付きまとうだろう。
A:100のスキルが必要な職場に、80のスキルの人が入って、結果的に周囲から叱責される(実力はあるが、職場の基準に届いていない)
B:50のスキルが必要な職場に、40のスキルの人が入り、同じく叱責される(そもそも実力が不足している)
Aの人は、自分のスキルレベルに合った会社に転職すれば活躍できるだろうし、ただ不運にも高度なスキルが要求される職場に入ってしまっただけとも言える。一方、Bの人は、どこへ行っても苦労するだろう。
けれども、「能力不足で退職」というラベルは、AもBも同じ。だから、採用面接の場で、その人がAなのかBなのかを見極めるのは難しい。
いや、でももしBの人がすぐに雇用解除できるなら、大きな問題にはならないのかもしれない。だけど、それって本当にうまくいくのだろうか?
たとえば、最低限、指導を行っても改善しなかったという根拠がないと、解雇には慎重になるべきだと思う。相性や感情的な理由ではなく、明確な理由が必要だ。しかし、その根拠を得るために、3年も様子を見るとなると、職場環境が破壊されてしまう可能性がある。
やっぱり、最初の段階で精査しないと厳しいのだろうか。