2024-01-30

樹脂サッシ、複合サッシのまとめ・比較

樹脂サッシ信仰が凄過ぎるのでYKKリクシル代表的な窓の性能をまとめます

前提条件

窓はサッシの違い、ガラスの枚数の違いのほか、ガスの種類、スペーサーの種類といろいろバリエーションがある。

今回はメーカーHP記載してあるモデルの熱貫流率をコピペしただけであり、仕様変更すると性能が変わるので注意。

貫流率とは

簡単に言うと断熱性能を示す数値です。

数値が小さいほど熱を伝えにくい=性能が良いと覚えておいてください。

APW430

サッシ:樹脂サッシ

ガラスの枚数:トリプル

貫流率:1.13W/㎡・K

APW430+

サッシ:樹脂サッシ

ガラスの枚数:トリプル

貫流率:0.78W/㎡・K

APW330

サッシ:樹脂サッシ

ガラスの枚数:ダブル

貫流率:1.31W/㎡・K

サーモス

サッシ:アルミ樹脂複合サッシ

ガラスの枚数:ダブル

貫流率:1.66W/㎡・K

TW

サッシ:アルミ樹脂複合サッシ

ガラスの枚数:ダブル

貫流率:1.44W/㎡・K

TWトリプル

サッシ:アルミ樹脂複合サッシ

ガラスの枚数:トリプル

貫流率:0.98W/㎡・K

比較

ガラスの枚数が同じ場合基本的に樹脂サッシ>アルミ樹脂複合サッシ

アルミ樹脂複合サッシのTWトリプル)は樹脂サッシのトリプル(APW 430)より上

・でも最高性能の座は樹脂サッシのフラグシップモデル(APW 430+)

アルミ樹脂複合サッシもトリプルであれば十二分に使える窓ということはお分かりいただけるかと思います

「樹脂サッシならOK」というのはAPW330の性能でもG2クラスの断熱は達成できるからであって

「樹脂サッシにしておけば最高の断熱になる」という意味ではないのです。

耐久性比較

アルミ樹脂複合サッシの外部はアルミなので耐久性問題はありません。

樹脂サッシは長らく耐久性疑問視されていましたが30年経っても変化なしという実績ができつつあります

しかし従来の家の寿命は30年でしたが長期優良住宅大手はほぼ100%これ)の寿命は100年を想定しているので

樹脂サッシが100年持つか?は未知数です。


おまけ

分かりやすいようにHP上の熱貫流率だけで比較しましたが、正確にはガラスの面とサッシ部分では熱貫流率が違います

ガラスの面の方が熱貫流率が低く、サッシ部分の方が熱貫流率が高いです。

まり小さい窓ほどガラスの面積が減るため、サッシの性能差が大きく影響するようになります

平均的な大きさの窓ならTWトリプル)>APW430だったもの

とても小さい窓ならAPW430>TWトリプル)になる可能性があるということです。

防火樹脂サッシはクッソ高いので、防火・準防火地域で使いにくいというのがあります

樹脂サッシはアルミより軟いので、重いガラスを支えるためにサッシがぶっといです。

性能、耐久性意匠性のバランスからいくとTWトリプル)が最適かなーと個人的には思っています

サッシの先進国である海外では、アルミサッシでも熱貫流率が0.9の窓などが開発されています

アルミサッシの中に断熱材詰め込んだりしているっぽい)

耐久性意匠性の問題から高性能アルミサッシも作っているのかなーと勝手に思っています

さらに余談。

こういう話になると決まって「窓を小さくすればいい」という人が出てきますが、

日光が全く当たらない立地でもない限りそんな単純な話ではありません。

暖房費は夏より冬の方が高いので、日光の熱も有効活用したほうがトータルの冷暖房費が安くなるからです。

  • 冬の日光が室内の暖房に寄与するって、日本海側に住んでる人間からすると考えられん 冬はずっと曇りか雪だ

  • 樹脂サッシは、20年に1回外壁を塗装するときに、直射日光が当たる外だけ定期的に塗装すれば半永久的だと思う

  • アルミの方が熱膨張率が高いから毎日のように伸縮繰り返して気密性の低下が進むし、アルミサッシも機能的な耐久性は30年と言われてるけどな。(物体としては持つのかもしれないけど) ...

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