このニュース報道を見て現役信者はどう感じるのかな、と思った。
「ムチなどで叩かれたことがある」
などの質問項目に対して、80-90%が「はい」と回答したとのこと。
それに対してのエホバの証人側の回答は、
“「教団はいかなる形の児童虐待も容認せず、調査は、否定的な感情を抱く一部の人々だけの回答に基づいている」などと反論しています。”
とのこと。
「え、ウソじゃん」と思った。
自分(アラフォーで脱退済み)が子供だった頃は上の三つの質問は全て普通にあったことだからだ。
輸血拒否カードに関しては自分の意思でというのは言えるけど、ムチと学校行事に関しては親の考え。
そして周りの二世も間違いなく同じ状況だった。
それを「否定的な感情を抱く一部の人の回答」と答えてしまったら、現役の信者はどう思うのだろうか。否定的な感情?
報道を見た瞬間は「うわー嘘じゃんやばー」と思ったけど、少し間を置いて気づいたのは、
「自分はエホバの証人の組織の上の人間がウソをつかないと思っている」
と同時に、
「カルト宗教(オウムであれ統一教会であれ)の広報が何を話しても、胡散臭いとかどうせ嘘ついているかもと考えるバイアスは持っている」
ということだった。
自分としては、エホ証の組織上層部は理屈こねくり回してこじつけたりはするけど、明らかなウソはつかないと思っていた。
それなのに今、明らかなウソをついている。
そしてそれに動揺している。
つまり自分は、もはやエホ証を脱退し、エホ証をひいてはカルト全てを憎んでいると思っていたけども、もしかしたら「組織の絶対性」に対する洗脳の片鱗は残っているのかもとちょっと怖くなった。
二世問題の報道は下火になりつつあると感じていたけど、支援団体の人たちが着実に進めていてすごいとしか言いようがない。がんばってください。