2023-09-22

日本語の「ハラスメント」という言葉を全て「いじめ」「嫌がらせ」と言い換えよう

フランスで「いじめ」をした高校生が授業中に逮捕されたというニュースSNSでは「日本も同じことやれ」などと話題になった。

いじめ」の加害者被害者は同じ学校ではなく、インスタだけの知り合いで、誹謗中傷メッセージ一方的に送られ続けてた状態だったという。

中学生いじめ容疑で授業中に逮捕 マクロン政権いじめ対策が波紋:朝日新聞デジタル

https://digital.asahi.com/articles/ASR9Q2W0DR9QUHBI00B.html

はて、「いじめ」とあっさり書かれているけどフランス語で「いじめ」は何という言葉で表されているのか、と疑問が。

フランス語の同じニュース記事を読むと、「Harcèlement」の見出しになっている。

Alfortville : un collégien suspecté de harcèlement transphobe est arrêté en plein cours

https://www.francebleu.fr/infos/faits-divers-justice/alfortville-un-collegien-suspecte-d-harcelement-transphobe-est-arrete-en-plein-cours-6911741

「Harcèlement」は字面を見ればわかるように「ハラスメント」のことを意味している。「セクハラ」「パワハラ」の「ハラ」のことだ。

記事では、学校内のいじめのことも「harcèlement scolaire」(スクールハラスメント)と書き表している。

 

ハラスメント」は「いじめ」や「嫌がらせ」と同義言葉であるが、日本語ではこの3つの言葉が都合よく使い分けられている感がある。

昔は「いじめ」「嫌がらせ」という言葉が軽いものとして扱われていたから、「ハラスメント」という外来語が強い言葉として使われ広まるようになったが、今はいじめに対する世論見方は非常に厳しいものとなり、逆にハラスメントはいろんな言葉が乱立したこと立場が逆転。「ハラスメント」は軽い感じしかせず、「いじめ」や「嫌がらせ」と言ったほうが深刻度が増すようになった。

から現在使われてる「ハラスメント」という言葉は「いじめ」と言い換えよう。セクハラは「性的いじめ」、パワハラは「強圧的いじめ」。

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