先輩後輩みたいな、対等でない関係が生まれてしまうのは仕方がない。時間は揺るぎないものだから。学校とか部活で叩き込まれてきた。
職場では、いわゆる「老害」みたいな立ち位置にいるのは重役で5〜60代の上司のイメージだった。考え方が古くて凝り固まってる人たち。
だから相対的に、2〜30代の同僚はみんな仲間みたいなイメージがあった。年寄りは何言ってるかわかんないなーみたいな感じで結束できる範囲はこのくらい、と思っていた。
先日学生時代のサークルで、OBから現役の学生まで含めて集まった時に、コミュニティの年齢層によって「老害」の範囲は動くんだな、と言う気づきがあった。
30代までは仲間だと思っていたけど、いつでも老害になり得る可能性がある。自分たちの頃のことを持ち出して、後輩をいびり、マウントを取り、思い出話に浸ってことを進めようとしない。個人的な出来事なので、今までそんなこと言う人じゃなかったのに…と言うショックの方が強かったけど。人は社会に出て変わってしまうのだな。
2〜30代の老害の厄介なところは、自分が「老害」になってしまっていることに気づかない・気づけない・気づいても認めたくないところだ。
普通に仕事している中年から高齢者の方々は、ある程度は自分の発言や思考がもつ加害性を認識しているのではないか。その人個人や周りの環境によるけど。たまにいるけどねヤバいジジイとババア。
私の職場の年長者だけかもしれないが「あ、ごめん今の発言パワハラになるかな?」とか聞いてくれる。実際パワハラだったとしても、自覚して聞いてくれるだけすごくマシだなと思う。
若い人は自分の加害性を俯瞰して見ることに慣れていない。指摘されても飲み込めず、自分の正当性を主張し歯向かってこようとしてくる。これは特大ブーメランなので、自分にも言えること。
どんな年齢でも、年下と接する時は絶対自分が加害していると自覚しないといけない。圧かけちゃってるかもしれない運転をしなければいけない。今回は5歳くらい上の人の振る舞いを見て自分を顧みることができた。気をつけたい。