2023-02-11

理由をつけて描かなかったあの頃

noteからの転記です

私が本格的に絵を描き始めたのは20代半ば、つい三ヶ月前である絵描きにしては遅いスタートだが、実は最初に絵を描いたのはこの時ではない。

私は中学一年生の頃から学校に行かなくなり家で絵を描くようになった。描くと言っても、画材もなく、ノート落書きをする程度である一年ほど描いていたが、学校に通い始め受験で忙しくなり、あまり描かなくなった。

その頃の私はある言い訳をしていた。絵が上手く成らないのはアナログからだ。画材がないからだ。今思えばそんなのはただの言い訳である。でも、当時は本当に悩んでいて自分に都合が良い理由が欲しかった。

私には絵の上手い姉がいた。姉は下手な絵を見ると容赦なく酷評するので、隠れて描いていた。人に見せるのが怖かった。下手だから

社会人になり、家を出た。私はiPadとprocreateを買い、再び絵を描き始めた。今度こそは上手くいく。そう思っていた。

しか現実はそう甘くなかった。デジタル世界魔法だと信じていたけど、本当はそうじゃなかった。絵が下手なのはきちんと勉強してこなかったから。絵の描き方を知らなかったかなのだ

から絵の勉強を始めた。指南本を購入し、無料の講座動画を見るようになった。独学だったが、私には未知の世界でとても楽しいと思った。絵を人に見せるようになった。その方が上達するとプロが言っていたから。

絵を描き始めて、三ヶ月。私はまだ全然上達していない。あの頃と画力はほぼ変わらないままだ。それでも、私は昔より絵を描くのが楽しい。それは、正しい描き方を知り、絵を堂々と人に見せられるようになったからだ。

デジタル恩恵も少しはある。やはり便利なのと、私が下手なのは私自身の問題だと気づかせてくれたからだ。

これからも絵を描き続けていくだろう。

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