2022-12-01

家賃が急低下、米当局注視するコストの上昇圧力緩和を示唆

11月の米集合住宅家賃は少なくともこの5年で最も下がった。米金融当局が重視するコストの上昇圧力が緩和しつつあることが示唆された。

  不動産情報プラットフォームアパートメントリスト11月29日に投稿したブログによると、全国の家賃指数は前月比1%低下し、3カ月連続の下振れとなった。マイナス幅はデータがさかのぼれる2017年以降で最大。

  住宅市場が冷え込んでいる要因としては、建設業者による供給増に加え、光熱費食品などあらゆる物価が上昇する中で人々が家族ルームメイトとの同居を選んでいることがある。結果として、貸し手が強気姿勢を後退させている。新型コロナウイルスパンデミック世界的大流行)期に値上がりが激しかった地域でその傾向が強い。

  アパートメントリストは「賃貸市場最近生じた冷え込みの時期は通常の季節的なトレンドと重なるが、そのペースは過去に比べ特に急激だ」とした上で、「家賃は向こう数カ月、さらに落ち込みが続く可能性が高い」とブログで指摘した。

  インフレ退治を目指す米金融当局経済統計注視している。アパートメントリストは自社データについて、当局監視する消費者物価指数が測る家賃の先行指標になり得ると主張する。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-01/RM6ZZNT0G1KX01

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