入浴して子育て以外にやることのない私は、毎晩クロッキー帳に西洋ファンタジー風BLを落書きし、スマホで写真を撮って彩色していた。
夫もオタクで自分が腐女子であることは公言していた…つもりだった。子を放棄してシャニマス、ウマ娘に夢中になっていて、こっちの事など興味すらないと思っていた
ある日、大量の落書きが夫に見つかった。
「何これ」
そこには、屈強な男がひ弱な男性をあすなろ抱きしている絵。あすなろ抱きから手の位置をスライドさせていくシチュがヤバいくらい好きで、具現化してしまった。
PCの履歴は18禁ばかり。ひ弱な受が涙を浮かべて懇願するのが好きで好きで堪らなかった…
バレてしまったからには夫も同じ羞恥心を味わせなければならない。
そう考えた私は通販で貞操帯を購入した。とにかく辱めて自分の屈辱を忘れたかった。それを装着するように言うと、あっさりと断られた。ついでに別れも切り出された。どうしよう。困った。