治療前に男性として生活せざるを得なかったときには男性としての優位性を利用していながら女性の抱える困難には無関心でいた、というところに「お前はほんとに女性だというのか?」みたいな気持ちが湧くのだと思う。
確かにそう感じていてもおかしくはない。と言うか Twitter の著名人でも同じ様な感情から物を言っていた人が居た様に思うけど、
しかしこれって実はどうしようも無い事なんだよね。なぜかって言ったら「女性」と言う当事者性は「女性」しか持ち得ないから。
トランス女性の苦しみはトランス女性にしか経験しようが無いし、女性の苦しみは女性にしか経験しようが無い。
ただこれって他の事でも同じで、例えば怪我が原因で足を失なった、と言う人の苦しみは同じく足を失なった人しか経験しようが無いし、
メンタルを病んで会社を退職せざるを得なくなった人の苦しみは、実際にメンタル病むまでは経験のしようが無い。
個人的な体験を言えば、俺はメンタルを病んでいてしんどい時にはかなりしんどい感じだったんだが、
母も同じ様にメンタルを病んでしまった時、その時になって初めて「俺のしんどさはこう言う事だったのか」
みたいな事を言われた覚えがある。
つまりこの手の「当事者にならなければ経験し得ない」と言う事柄に対して人が無頓着と言うか無関心なのはある意味当然で、
トランス女性が女性として生活出来ない状態で女性としての困難を体感しろと言うのが不可能である以上、
トランス女性が「女性」として生活せずに「女性」が持つ大変さを実感を持って理解する、と言う事は無理難題なんだよね。
なんでここの部分は嫉妬しようが文句を付けようが変え様の無い事実なんで、いくら男性の優位性が云々と言ったとしても、
「かつては男性として生活せざるを得なかったトランス女性」の大変さを普通の女性が実感できるか、って言ったらそれは無理な訳で。
とくにトランス女性に対しての嫌悪が大きくなってしまっているのは、 トランス女性が実際に治療や手術を受けてパス度を上げて名実共に女性として生活するようになってからでしか「...
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