「『心は女性』と言うのなら」
…聞くたび背筋に悪寒が走るよ。
それってまさしく、弱い者たちが夕暮れさらに弱い者をたたく、の構図だと思う。
男からの攻撃に反抗することが出来ずに、仕方のないものとして内面化してしまった女性の悲しさ。
敵側が磐石で戦況が動かしがたい苦しい事態でも、人の心は状況の変化を求める。
そんな中では、問題を議論するときに敵側を記述する言葉ではなくて、自分側のあり方を示す言葉ばかり用いるようになってしまいがちだ。
そうしているうちに、反抗は、いつのまにか自責にすり替わっていく。
『女性の資格』を作り上げて、自分たち側を統率しようとしている。
「心は女性だ」に対して、「女性は被害者であるのが当然だ」と返すのは、みずからの価値観の中に暗黙の前提として被害者性を固定化してしまっている証拠だ。
とくにトランス女性に対しての嫌悪が大きくなってしまっているのは、 トランス女性が実際に治療や手術を受けてパス度を上げて名実共に女性として生活するようになってからでしか「...
「『心は女性』と言うのなら」 …聞くたび背筋に悪寒が走るよ。 それってまさしく、弱い者たちが夕暮れさらに弱い者をたたく、の構図だと思う。 男からの攻撃に反抗することが出来...
治療前に男性として生活せざるを得なかったときには男性としての優位性を利用していながら女性の抱える困難には無関心でいた、というところに「お前はほんとに女性だというのか?...