2022-06-07

法律とは人間的なものであり無機的なものではない

法律の内容は立法技術としては、単なる法則であって、最低限のことを規定するだけである

数学の解法において、その問題特有テクニックアイデアとして用いつつも有名な定理使用することがあるように、

法律基本的社会を安定させる道具であって、ほとんど数学と同様に機械的運用されなければならないが、法律人間的なものであるから全てが機械的ではない。

裁判検察、弁護などの事務は、法律テクニックによって機械的になされるが、

例えば検察官、裁判官の異動人事などは、機械的に行われるものの、最終的な裁判は、刑法機械的適用のみならず、

他の規定による修正や、量刑判断は、裁判官の人格判断が介在してくる。

従って全てが機械的ではない。

数学形而上学であるからといっても、そこに含まれ本質は形而下のものにもあるのであって、哲学という点では同じであり、方法論や手段としても同じである

すなわち、数学問題を解くのが全て計算や図形の移動、数式の工夫などに終わるわけではなく、結局は既に確立された定理依拠したりしている。

また、場合によっては、自分定理確立してその定理を用いて解く場合もある。

この場合証明に介在しているのは、機械的テクニックとともに何か偉大なものだと言わねばならない。

裁判官が裁量権を握るときに、その裁量権なるものは全く裁判官の個人的感想ではなく、次第に形成されてきた社会通念によるのであるが、

そこに個々の裁判官の人格が入らないわけではない。

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