刺し身のさくを買う。
今日は大好きなブリ。これを薄くきってちょっと炙ってやるとそれだけでもうご飯が1合半ぐらいは食える。(米がそんなにすきじゃないのに1合半も食えるという意味。)
慣れない仕事。ねれない夜。結婚まで考えてた彼女と別れ、ヨーグレットを噛み締めた日曜日。月曜日は会社を休み、いや、休めない。わかってる。新入社員に教える番になったのだ。そんな人間が別れたぐらいで休んでて「この会社大丈夫か?」なんていわれたらどうしようもない。
教えるのがうまくない俺はダブルでブルーな気持ちで出社し、3人の新人と打ち合わせ。空元気でがんばるも逆に気を使われてコーヒーを奢ってもらう。先輩にも笑われながら「まだ若いから大丈夫!」というフォローをいただき飴を貰う。
私が悪いのか、彼女のストレスや怒りをうまく解消させてあげることができなかったからなのか、「なんで何も考えずにやろうとするの?優柔不断なところあるよ。それなのに変なところで思いっきりがいいからついていけない。」と言われた。いや、そんな何も考えていないようなことはない。深く深く考えて話も聞いてるつもりだ。いた、もう深く考えないようにしよう。
仕事が終わり、新入社員にまとめてもらった資料を確認し、「今日は早めに すみません」と挨拶し退社。
帰りのスーパーでブリが安かったのでぶりのさくを買って帰ってきたわけだ。
とてもつかれていた。寝れてないのだ。
いつも適度な大きさにきっていたがとてもつかれていたのだ。
私はさくを切らず御飯の上にどーんっとのっけてワサビ醤油を上からかけた。
おいしくなかった。
気持ちの問題ではない。とても生臭くいつも食べてる刺し身とは包丁で作り出された技術なんだと理解した。
そうか。
彼女は私のこういうところが嫌だったのか。