2021-07-16

竜とそばかすの姫

途中まではかなり楽しく見れた、そう、途中までは。

ベル歌唱シーンは映像もきれいで歌も聞いていて鳥肌が立つほど良かった。

ただ、終盤に虐待を受けてる兄弟のところに向かう展開は意味不明だった。

あれで全てが台無しになった。

なんで、女子高生一人を高知から東京に向かわせるの?

合唱クラブのおばちゃんたちはなんで鈴一人で向かわせたの?

忍はなんで好きな子を一人で虐待現場いかせてんの?

我が子のようにかわいがってきた子が、自分がずっと好意を抱いてる子が、

どう考えても返り討ちにあって酷い目にあうかもしれない危険場所

一人で向かおうとするのを止めないの?なんで、周りの誰もついていかないで

一人で現場に向かわせてるの?

それでいて、東京についてから兄弟の家を足で探すという非効率

移動してる間に地元の連中は現場特定しとけよ。もっと警察通報しろよ。

なんで女子高生虐待親父の前に立ちはだかってにらみつけるだけで、

拳を振り上げた虐待親父は怯んで戦意喪失するわけ?

終盤の意味不明で不可解な虐待救出劇があまりにも酷かった。

しかも、その後の兄弟がどうなったかも描かず終わる。

醜いあざを全身にまとった竜のアバターがどうなったかもわからない。

終盤でUの世界が全く出てこなくなるのは、鈴も兄弟仮想世界ではなくて

現実世界自分自身が本来持っている強みを発揮して生きていくことを

描いていたのだろうけれど、終盤の展開は酷いことこのうえなく、

話をまとめる気もなく面倒になって投げっぱなしになっているとしか言えない。

いつもの細田守なんだろうけど、未来のミライよりはまだマシな駄作だ。

  • 映画の主題が何かを理解出来ないとこういう感想になるんだろうなと思う

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