そのうちのある都市に住んでいるが、解除前のこの土日の日中、繁華街を見渡した限り先週先々週と比べて明らかに人出が多かった。
宣言の有無のみで出歩くかどうか判断する人々のことが理解できない。いや、分かるけど分からない。
宣言の有無に拘らず何も気にせず出歩く人のことは分かる。コロナは老人以外では重症化しにくく死者も少ない。感染リスクをあまり重視していないのだろう。
宣言の有無に拘らずずっと外出を控えている人のことも分かる。とはいえ重篤な後遺症の報告例も挙がっているし社会的な目もある。感染リスクを重視しているのだろう。
もちろん状況や情報が日々更新されるので、判断や行動が変遷してきた人もいるだろう。
やっぱりコロナは怖い/怖くないから先週までと違う行動を取るというのもおかしくない。
自分も昨春の時点では、(どこもかしこも休業していたのもあって)あまり出歩くこともなかったが、だんだんとしても大丈夫そうなことが分かってきた。
どうやら飛沫に曝されるかどうかが大きいようなので、飛沫に曝されやすい行動は控え、そうでない行動は通常どおりする(もちろん適宜消毒はする)と夏秋頃からなってきた。
今回の宣言下でもこの自分なりの判断に基づいて気にせず外出する一方、同居家族以外との会食や飲み会なんかは宣言以前からずっと控えている。
でも多分だけど、今まで控えていた外出をこの土日に再開した人はそういう変遷があったわけじゃないと思う。
特にこの数日で知見や状況が変わったわけでもないし、緊急事態宣言の有無でしか判断していないとしか思えない。
緊急事態宣言の解除は、感染者数と経済とのバランスに基づいた政治的な判断だ。
ここ数日はむしろ感染者数は微増傾向で、個人の感染リスクとしては危険度が高くなってきているはず。
というかこの土日は解除前なわけで、判断基準は宣言の有無ですらない。
繰り返すが、恐れている人も恐れていない人も、それがどういった情報に基づいてるかはともかく、何かしら自分で考えた基準で行動しているのだろう。
自分以外の人間の行動が愚かなように見えるのは、認知の歪み